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自主性ある社員を育てるには、経営者も汗をかかなければならない

「うちの社員は決められたことばかりして、自分から仕事を見つけない」

「いつも私の指示を待っていて、率先して行動することがない」

僕は仕事柄、経営者と話す機会が多いのですが、自社の社員に自主性がないことを嘆く経営者をよく目にします。経営者の気持ちはわからないでもありません。グローバル化や少子高齢化といった変化の激しい環境の中、経営者が一人で常に正しい決断をできるはずはないのですから、知恵を絞り、自主的に行動する自分の分身が、一人でもほしいと思うのは当然です。

一方で社員はどう考えているのでしょうか。僕はある社員から、次のような話を聞いたことがあります。

「私も自主的に仕事をするのは重要だと思っています。しかし、勝手なことをするなと叱られたこともありました。そもそも自主的に仕事をしても、うちの会社では誰も評価してくれません」

 

野村総合研究所が2006年11月に、社員の自主性について興味深い調査をしています。自主性を十分に発揮していると自己評価した社員は76.4%いる反面、それを肯定した経営者は35.1%と、大きな開きがありました。

さきほどの社員の話からも、自主的に仕事をする重要性は理解しているものの、それを発揮できる土壌が会社にないことが推察されます。そして野村総研の調査からも、どの程度まで自主性を発揮すればよいのか、経営者と社員の間で意識にずれがあることも疑われます。自社の社員に自主性がないと嘆く経営者は、それを社員だけの問題として、一方的に切り捨ててはいないでしょうか。

社員が自主的に仕事をするためには、叱責や単なる掛け声では不十分です。ここまでは自主的に行動してよいという権限と、社員が果たさなければならない責任を明確にすること、行動の結果は正当に評価すること、よい結果が出たらそれを認めること。それは経営者でなければ作ることができないものです。つまり、自主性ある社員を育てるには、経営者も汗をかかなければならないです。

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