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【速報】ものづくり補助金の新たな特別枠「低感染リスク型ビジネス枠」予告版徹底解説

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おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

1月6日、中小企業基盤整備機構は、ものづくり・商業・サービス補助金「低感染リスク型ビジネス枠」の予告資料を公開しました。ここに書かれている内容を分析し、「低感染リスク型ビジネス枠」がどのような制度になるかを分析します。

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動画でも解説しています(無料・登録不要)

ものづくり補助金の新たな特別枠「低感染リスク型ビジネス枠」予告版はこちらから

ものづくり補助金「低感染リスク型ビジネス枠」のメリット

予告版の資料では、大きく分けると「メリット」と「申請要件」が説明されているんだけど、まずは「メリット」の記述を見てみようか。

ものづくり補助金一般型の補助率は、小規模事業者が2/3で、小規模ではない事業者が1/2だね。それと比べて低感染リスク型ビジネス枠では、企業の規模等によらず補助率は一律2/3だから、これが「メリット」という言い分のようだね。
そうだろうね。ただ旧特別枠のB・C類型では補助率が3/4だったので、それと比べると補助率が下がったとも言えるね。
低感染リスク型ビジネス枠でも、補助率を一律に3/4にしてくれたらいいのにね。
まあ旧特別枠は申請が多すぎて、急遽前倒しで募集を締め切ったという経緯もあったからね。低感染リスク型ビジネス枠は、その時の反省を踏まえて、できるだけ細く長くやろうとしているんじゃないかな。
そしてメリットのもう一つが「広告宣伝・販売促進費を補助対象に」というやつだね。これも旧特別枠と一緒だね。
そうだね。ただし注意しないといけないのが、あくまでも補助事業で開発する製品やサービスに係る広告に限定されるだろうということだね。旧特別枠でもそうだったけど、補助事業と関係のない製品やサービスの広告や会社選定のPR広告に関する企業対象外になると思うよ。
つまり、会社全体のPRのためのホームページ作成といった用途には使えないけど、ものづくり補助金の事業計画の中に書き込む新製品や新サービスに限定したランディングページのようなものであれば対象になる、みたいな感じですね。

ものづくり補助金「低感染リスク型ビジネス枠」の申請要件①

そして申請要件についても触れられているんだよね。

まず前提として「新型コロナウイルスの感染拡大及びポストコロナの状況に対応したビジネスモデルへの転換に向けた投資をすること」とあるね。
「ビジネスモデルの転換」って書いているね。なんだか事業再構築補助金とかぶっているような。
まあとりあえず読んでみようか。なんか3つの箱があるけど、これのどれかに合致することが、「低感染リスク型ビジネス枠」の申請要件になるんだろうね。旧特別枠のA~C類型みたいに。
そうかもね。まずひとつ目を見ていこうよ。「物理的な対人接触を減じることに資する革新的な製品・サービスの開発」。
旧特別枠でいうところの「非対面型ビジネスモデルへの転換」(新商品・新サービス開発版)って感じだね。これまでは対面でやらざるを得なかったものが、非対面でできるようにするための商品・サービスを開発するという内容だろうね。
オンラインビジネスへの転換等っていう例もあるね。
うん、そうだけど、ものづくり補助金でお約束の「革新的な製品・サービスの開発」とあるので、革新性がない単なるオンライン化というのはダメだろうね。
やっぱり革新性か……。

ものづくり補助金「低感染リスク型ビジネス枠」の申請要件②

次が「物理的な対人接触を減じる製品・システムを導入した生産プロセス・サービス提供方法の改善」。
「非対面型ビジネスモデルへの転換」(新生産プロセス版)ってところだね。これには「革新性」っていうキーワードがないよ?
ないけど、やはりものづくり補助金では革新性ある取り組みが不可欠だと思うよ。そもそも主管となっているのが中小企業庁の「技術・経営革新課」だから、審査項目からも革新性は除外されないだろうね。
「ロボットシステムの導入によるプロセス改善」という例があるね。これは製造業の生産プロセスだけではなく、小売やサービス業での接客にロボットを導入する、ということも含まれるかな。実現性があるかどうかはわからないけど。
まあそういうのも該当するかもしれないけど、ものづくり補助金って自社内での開発要素が求められるからね。ロボットを買ってきて「はい、できました」という内容のものだと、あまり評価されないと思いますけどね……。
そうなんですよね。他の会社では導入されていない機械であるということは、必ずしも革新的であることを意味しませんからね。
もう一つの例が「複数の店舗や施設に遠隔でサービスを提供するオペレーションセンターの構築等」だって。これ、あまりイメージ沸かないなあ。
あれじゃない?JRのきっぷの自販機で、コールセンターを通じて、遠隔できっぷの発行を行う「みどりの券売機プラス」ってあるじゃない?そういうイメージ?
ああ、なるほど。

ものづくり補助金「低感染リスク型ビジネス枠」の申請要件③

最後の要件が「ポストコロナに対応するビジネスモデルの抜本的な転換に係る設備・システム投資」ってあるけど、これはやはり事業再構築補助金とかぶってないかなあ。
かぶっている気がするね。まあ事業再構築補助金は「新規オンラインサービス導入にかかるシステム構築の費用なども対象」とミラサポPlusのホームページにも書かれているので、低感染リスク型ビジネス枠の申請要件①ともかぶっているように思うけどね。

両補助金の棲み分けのための条件みたいなものが、あとで明らかにされるかもね。
「キャッシュレス端末や自動精算機、空調設備、検温機器など、ビジネスモデルの転換に対して大きな寄与が見込まれない機器の購入は、原則として、補助対象経費になりません 」って書いているね。
単なる感染防止対策程度ではダメってことですね。ビジネスモデルの転換って、そもそもどの程度のレベルを想定しているんだろう?
わからないけど、まあ一般論や経営学の教科書的な考え方でいうと、新商品の開発や新市場分野への進出などとの関連が必要だろうね(アンゾフの成長マトリックス的なイメージです)。

その他の注意書き

そして資料の一番下に、次のような注意書きがありますね。

※本補助金の申請には「GビズIDプライムアカウント」が必要です。取得未了の方は本補助金にご応募できません。

※本資料は令和2年度ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助事業の予告版です。公募は令和2年度三次補正予算の成立後に開始いたします。

※なお、本事業は、令和2年度三次補正の政府予算に基づき実施するため、予算案等の審議状況や政府方針の変更等により、公募の内容等が変更される場合があります。応募にあたっては、令和2年度三次補正予算成立後の公募要領をご覧ください。

「GビズIDプライム」必須なので、申請をしたいと思っている人は、まず「GビズIDプライム」の取得を今すぐにでもやっておいたほうがいいですね。
補正予算成立後に開始します、というのはお約束だね。補正予算はいつ頃成立しそうなの?
この日経新聞の記事によると、1月18日に通常国会招集、1月中に補正予算成立とあるね。
しかし緊急事態宣言が発出されるなど流動的では……。
うーん、そうかもね。去年4月の第1次補正予算のときも、一律10万円の特別定額給付金を急に盛り込むことになって、予算案組み換えして成立が遅れたことがあったしね。確かに絶対に1月中に成立するとは言えないかね。
「低感染リスク型ビジネス枠」の予算が減らされるようなことはないかな?
まあ、根拠のない個人的な憶測としては、減らされることはないんじゃないかと思いますけど、なにぶん情勢が流動的なので、絶対にないとは言えないかもですね。

 

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