おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
この2次公募からものづくり補助金の申請が電子申請になりました。これにともなって、書類審査のプロセスにも変更があったようです。もし電子申請で書類不備があると、それは不採択に直結する可能性がありますのでご注意ください。
各都道府県の中央会(事務局)は申請書のチェックができない
某都道府県の中央会(事務局)に確認したところ、電子申請になって、各都道府県の中央会(事務局)は申請書のチェックできない仕組みになったようです。僕の問い合わせに応えてくださった事務局のご担当者によると、どうやら電子申請では各都道府県の中央会を経ずに、申請書は直接審査員に渡るようですね。従来とは異なり、中央会の受け取りの段階でチェックができません、とのことでした。
これと同等の証言は、ツイッターでもありました。引用は控えますが、某都道府県の中央会職員の方が実名でつぶやかれていた内容は、上記の通り、事務局では申請書のチェックはできないので、書類不備は「問答無用」で不採択になると言及しています。
どの程度の「書類不備」だと問答無用で不採択なのか……については誰も答えられないでしょう
気になるのは、どの程度の書類不備だと問答無用で不採択なのか、ということです。おそらくこれについては誰も答えられないでしょう。僕が問い合わせをしたご担当者いわく「審査員次第」とのことでした。それはそうでしょうね。
ここからは僕の推測になりますが、誤字脱字のような些細なミスまでも問答無用で不採択になるとはちょっと思えません(あくまでも個人の見解です)。ちょっとした不備でも不採択だ!としてしまうと、おそらく採択される企業がなくなってしまうでしょう。それほど書類に不備が多いということは、兵庫県中小企業団体中央会の説明会でも過去に何度も述べられてきたことです。
基本的には、公募要領や電子申請マニュアル、チェックリストを熟読して不備のないようにするしかありませんが、ここは特に気をつけたいという点を挙げますので参考にしてください。(大変恐縮ですが、下記の点を順守したからといって、絶対に書類不備で不採択にはならないとは言い切れません。当社の助言はあくまでも参考程度として、必ず申請者ご自身で公募要領や電子申請マニュアル、チェックリスト熟読・確認をお願いします。)
- 加点項目の証拠書類の添付忘れ、ファイル名間違いがないこと
- 補助率アップの証拠書類の添付忘れ、ファイル名間違いがないこと
- 見積書の有効期限の記述、納期の記述が、2次公募のスケジュールに適合していること
- 見積書のの証拠書類の添付忘れ、ファイル名間違いがないこと
加点項目や補助率アップのための証拠書類(各種計画の認定申請書や認定通知書の写し)など、加点や補助額にダイレクトに関わる点についての不備は、特に致命的と考えられますので、念入りにチェックをお願いします。
申請書PDF出力は忘れずに。また、申請書はWordで作って残しておくのがベター
申請の控えとして、必ず「申請書PDF」リンクより、ファイルをダウンロードし、保管してください。申請期限は2019年9月20日15時までとなりますが、申請書PDFの出力は、9月27日15時まで可能です。それ以降はPDFのダウンロードができないので注意をしてください。
電子申請マニュアルでもしつこいくらいに「一度申請した申請内容は変更できないため、必ず「申請書PDF出力(確認用)」にて申請内容を確認したうえ、申請してください。」と書かれています。不備のないよう、申請前にPDF出力をして最終確認をしておいたほうがよいということでしょう。
また、Word形式でも申請内容を保存しておいたほうがベターです。神奈川県中小企業団体中央会のホームページには、下記のような記述があります。
申請情報は上記の期日までPDFにてダウンロードできますが、採択を受けた場合、その後の申請書類作成時に活用できるよう、編集可能なWord形式に申請情報を入力し保存してから、ミラサポより電子申請することを推奨します。
おそらく、交付決定は紙ベースで行われるのだと思います。そのためにWordファイルに保存をしておいたほうが効率的だという中央会の助言なのでしょう。
電子申請になっていろいろと戸惑うところもありますが、不備のないようご留意をお願いします。