おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
先日公表された2019年実施ものづくり補助金2次公募分析をします。個人事業者の採択動向を見ると、例年よりも採択者数が多いのではないかという気がしています。
動画でも2次公募結果について分析をしています!
採択者に占める個人事業者の割合は6%程度
個人事業者の採択率がどの程度かを調べる方法は簡単です。ものづくり補助金の採択企業一覧表をExcelに変換して、法人番号が空欄の事業者の数を数えればよいのです。その数を採択企業の総数で割ると、採択者に占める個人事業者の割合を求めることができます。これで数えると、この2次公募での個人事業者の採択数は200件ちょうどでした。
全体の採択者数が2,063者ですから、採択者数に占める個人事業者の割合は約9.7%です。
過去の公募との比較
今回の公募と、過去3回の公募・締め切りにおいて調べてみました。
直近3回と比べると、採択者数に占める個人事業主の割合は、今回の2次公募が最も高いですね。今年の1次公募と比べると、3ポイントもアップしています。ただし、これまでの傾向を見ると、2ポイント程度の動きは毎年見られるので、今回意図的に個人事業者の採択を増やしたかどうかという点については、確かなことは言えないのではないかと当社では見ています。(意図的に個人事業者を採用した可能性も、もちろん捨てきれません)
もっとも、2009年の時点で個人事業者数は約240万者であり、国内の企業総数の55%を占めます。にもかかわらず、ものづくり補助金の採択者全体にしめる個人事業者の割合は9.7%程度というのは、低すぎるようにも見えます。もっとも不採択も含めた申請全体の数で比較しないと、個人事業主が採択されにくいかどうかははっきり言えませんけれども。
(審査項目から見ると、財務面や体制面で得点が得にくいので、不利になるということは可能性としては考えられます。)
個人事業者の採択事例には歯科医が目立つ
ところで、個人事業者の採択者リストを見ると、毎年気づくことが「歯科医が多いなあ」という点です。これについては明日、詳細な分析をしたいと思いますので、ご期待ください。