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コンサルタントや士業が「先生」と呼ばれることにあまり深い意味はない

コンサルタントや士業の人の中には、たまに「私のことを先生と呼ばないでください!」と公言する人がいます。なんだか「先生」というと、偉そうなイメージもあるし、上から目線で指導をするという感じがするからでしょうね。私はそんな人じゃありませんよ、という主張の一つなのだと思います。先日も、たまたまそういうシチュエーションに遭遇しました。

僕もよく「今村先生」と呼ばれることがあります。だいたい3~4割くらいの人は、僕のことを「先生」呼ばわりするでしょうか。だからと言って僕は別に「先生と呼ばないでください!」とは言いません。それは「先生」と呼ばれることに酔っているからではなく、「先生」という言葉には大した意味はないと思っているので、気にしていないのです。

敬意をもって「先生」と呼ばれているのではない

5年ほど前にお世話になっていた会社でのことです。その会社では、社長さんをはじめ、従業員の方々は、僕のことを「先生」と呼んでいました。でもですね、必ずしも敬意をもって「先生」と呼ばれているんじゃないんですよ。例えばですが、こういうことを言われたのを覚えています。

「先生はこの業界のこと知らないから、気軽にそんなことが言えるんですよ」

「先生、余計なこと言わないでくださいよ~」

「そんなに言うんだったら、先生がやってみたらいいじゃないですか?」

とまあ、僕の力量不足のせいなんですが、かなり手厳しいコメントをいただきました。この頃は私も「支援するとはどういうことか」ということがよくわかっていませんでした。でも、こう辛辣な言い方にもかかわらず、社長さんや皆さん方は、私に対して「先生」という呼称はいっさい変えないんですよね。ですので、ははぁこれは敬意をもって呼んでいるのではなく、単に使い勝手がいいから呼んでいるんだな、と思ったわけです。

なぜ使い勝手がいいのか

一つは「先生」と呼んでいれば間違いないだろう、ということですよね。僕は今村という名字なのですが、鈴木さんや佐藤さんのようなメジャーな名字ではないので、よく間違えられて今井さんと呼ばれます。クライアントの皆さんも、別に僕に関心がある人ばかりではないので「あれ?今村さんだっけな?今井さんだっけ?」とわからなくなることもあるでしょう。そういうときは「先生」って呼んでりゃ間違いないじゃないですか(^_^;)

もう一つは「先生」と呼んでりゃ機嫌を損ねないだろう、というのもあるでしょうね。外部から知らない人がやってきて、ゴチャゴチャ言われるだけでも嫌なのに、まして機嫌を損ねられて八つ当たりでもされたら……というのもあるでしょう。邪推ですかね?

専門家に対する慣習みたいなもの

医者や弁護士、税理士さんは一般的に「先生」と呼ばれますね。このへんが先生と呼ばれるのは、あまり違和感がないところです。税理士さんの中には「先生」呼ばわりされるのを嫌がる人もいらっしゃいますが。

もちろん、学校教師や代議士、作家なども「先生」と呼ばれますけれども、総じて言うと、何らかの専門家を呼ぶ際の慣習のようなものではないかと思います。もともとは敬意があって「先生」と呼んでいたのでしょうが、そう呼ぶということが慣習となり、いつのまにか敬意は置いてきぼりになってきたのではないかという気がします。

「先生と呼ばないで」と気にしすぎるのもなんだかなあと思う

というわけで「先生」と呼ぶことには、それほど深い意味はないと思うのです。だから「いや、私を先生と呼ばないでください!私とあなたは対等な立場なんですから!」とことさらに主張するのも、かえってその立場を意識しているようだなあと思います。

「先生」だろうが「さん付け」だろうが、好きに呼んでくれたらいいんじゃないかなと思っています。呼び方よりも、期待されるパフォーマンスをこちらが出すかどうかという方が、お客様との関係の中ではもっと重要なんじゃないでしょうかね。

むしろ僕は「コンサルタント」と呼ばれることに抵抗があります。コンサルタントって、なんだか怪しくありません?(^_^;)

  • B!

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