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子育て中の失敗談。自分の怒りが理不尽だとわかっていても止められない僕

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おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村です。

週末恒例のエモブロです。なかなか「自分は間違っている」と認めるのって難しいですよね。そんな中でも「これはさすがに俺、間違ってるだろ?」と自覚した時の話をします。

保育園での父の日イベント後に

我が家の娘氏がまだ保育園の年少さんくらいだった頃の話です。保育園で、父の日イベントがありました。普段忙しく、保育園に来ることができないお父さんと子どもが一緒に遊ぼう、という趣旨のイベントなんですよ。

先生に、父子で遊ぶネタを教わる、みたいなイベント。

このイベントは楽しく過ごすことができたんですが、問題は、このイベントの数日後に起きました。

後日の食卓にて。配偶者様が僕にこう言ったんです。

配偶者様「この間、父の日イベントに行ったでしょ?参加者アンケートに記入してって保育園から言われているから、書いておいてくれる?」

ごくごく当たり前のお願いですよね。配偶者様には何一つ間違ったところはない。

でもですね、それを言われた瞬間、僕は怒りでカッとなってこう言ったんです?

「なんで俺がやらなきゃいけないんだっ❗」って。

このセリフに最も驚いたのは、他ならぬ自分だったんですよ。自分でも「俺、相当おかしなこと言ってる?」って自覚しながら怒鳴ってたんですよね。

これ、完全にDV男のパターンです。

自分を正当化するつもりはさらさらないけれども、自分の意志ではなく、本当に自然と口から出てきたんですよ。この理不尽なセリフが。

配偶者様もさすがにあ然としていた。

もうこんなことで怒鳴るのは止めようと思っても、簡単には止められない

この出来事があって、僕の怒りは正当なものではない――むしろかなりヤバイやつだ――とはっきり自覚ができたんです。配偶者様にはその後、ちゃんと謝りました?。

「自分は理不尽に怒鳴っている」と自覚してる。だからもうこんなバカなことで怒鳴るのはよそうと決意するじゃないですか、普通。

ところがですね、その後も、理不尽だとわかっていながら、なかなか怒鳴るのは止められないんですよね。

しかも僕は「自分は悪くない。自分の気持ちをわかってくれない配偶者様のほうが悪いのだ」と、相変わらず他人に責任転嫁しながら、同時に、怒りを止められないのは僕の意志が弱いのだと自分を責めていたんですね。

今振り返るとこれは依存症のパターンですね。DVってある意味で「暴力依存症」なんですよ。

『反省させると犯罪者になります』

どーすりゃいいの❗❓と悩んだとき、たまたま『反省させると犯罪者になります』という本に出会いました。

著者の岡本茂樹さんは教育学者であり刑務所で受刑者の更生指導にあたっていた方なんですが(残念ながら若くして故人となられました)、この本を要約するとこんな感じの本。

犯罪者は、逮捕されて服役し「もうしません」と反省させても、再犯はゼロにはならない(むしろ結構高い)。犯罪者自身が自己と向き合い、本人の抱える生きづらさを解消してあげないと、本当の意味での更生はできない

この本は僕に「『怒ること』自体を止めようとする以前に、怒る背景となってる自分の人生に向かい合わなければいけないんじゃないか❓」と気づかせてくれたました。

怒りの背後には何があるのか

怒りの感情は、「二次感情」と呼ばれます。巷のライフハック的なスピリチャルなんとかでよく言及されている言葉ですが、Greenberg(1993) が導入した概念であり、ちゃんとした研究者から生まれた概念です。

怒りの感情を引き起こしている怒りの元というべき、もう一つの感情があるといわれており、そのもう一つの感情を「一次感情」と呼ぶのだとか。

一次感情には、焦り、不安、嫉妬、憎悪、自尊心、困惑、恥などがあるようで、つまりは「一次感情」として悲しみを感じ、「二次感情」として怒りを感じるということがあるという考え方ですね。

僕の怒りの背後にある「恥」と「不安」の感情

僕の理不尽な怒りの場合、その背後にある二次感情は「恥」や「不安」だったんじゃないかと思いましたね。

例えば、父子イベントのアンケートにしても

「的はずれなことを書いて『おかしなことを書いてるw』と先生方から笑われるんじゃないか」

とか

「『こんなこと書かないでよ❗』と奥さまから責められるんじゃないか」

と、恐れていたんじゃないかと思う。

もしくは、(心の奥底で潜在的に見下している)女性である妻から指示をされるということに「恥」を感じたのかもしれません。今これを書きながら、かなりゆがんだ認知をしているなあと自分でも不思議に思うんですが、娘氏が小さい頃、僕がうつ状態になった時には、こういう気持ちが確かにあったんですよ。

このような恥や不安が根底にあって、それをごまかすために怒りを偽装した、と言えばいいでしょうかね。怒りは高いところから低いところに流れるという傾向もあるので、怒りを表明しやすい配偶者様に対して現れてしまったのだと思いますね。

自分は弱いと正直に認める

当時の僕は、父親や男というものは、強く正しくなければならない、弱いところを見せたり、間違ったり、配偶者様から指示を受けるようではいけないのだと思い込んでいたんですよね。船長気取りだったというか。

強くなければならないという思いが強すぎて、できなかったらどうしようという不安も強くなりすぎたんだと思います。その不安を、怒りでごまかしてたんでしょう。

これに気づいてからは、岡本茂樹さんの本に促されるように、カウンセラーやセラピー、ワークショップなどを使い、自分の人生の棚卸しをするようになりました。特に「強く正しくなければならない」と思い込んだ自分の生い立ちを徹底的に振り返り、他人と分かち合ったわけ。今のところの結論は、生まれ育った家族関係(不仲な両親のもと)で生き延びるには、自分が強く賢くなるしかないと思い込んだことがきっかけだったのでは、と思っています。

こういう振り返りは回り道感があるし、即効性があるわけではなかったけれども、改善のきっかけには確実になりました。自分の中の怒りのメカニズムもわかったし、他人にそれを受け止めてもらいましたから、今はもう「癒やされた」「昔の自分のお気持ちが成仏した」という感じです。

もともとは僕は弱いダメな人間なんですよ。それを「強い人間であろう」と偽って飾り立てるから心に無理が生じて、いびつになるんですよね。

だから僕は弱くてダメでいいんです?そう納得しないと、また不安や恥がムクムクと起き上がってきちゃいますからね。

  • B!

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