おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
昨日、中小機構は、中小企業生産性革命推進事業(ものづくり補助金、持続化補助金、IT 導入補助金)の拡充を発表しました。中小・小規模事業者による業種別ガイドライン等に沿った取組に対して、補助率アップや補助額の拡充が受けられます。
「事業再開支援パッケージ」についての中小機構のプレスリリース
中小機構のプレスリリースは下記のリンクから確認できます。
「事業再開支援パッケージ策定」の趣旨はなにか
4月に告知のあった「特別枠」につづいて、また制度をいじるの?という感じなんだけどね……
本当だね。増築に増築を重ねていて、僕でさえもよくわからなくなってきたよ(汗)
で、今回はどうしてまた制度を変えることになったの?
今般、緊急事態宣言の解除等を踏まえて、業種別ガイドライン等に基づく事業再開を強力に後押しする観点から、これら補助事業の支援内容を拡充した、「事業再開支援パッケージ(別紙参照)」を策定します。
今思うと、5月14日に行われた安倍首相の会見で、首相自らが下記のように言及していたんだけど、それってこの「事業再開支援パッケージ」のことだったんだろうね。
さらには、感染防止措置など、次なる事業展開を応援する最大150万円の補助金など、あらゆる手を尽くして、地域経済の核である中小・小規模事業者の皆さんの事業継続を力強く後押ししていきます。
(首相官邸ホームページより)
ところでこの「業種別ガイドライン等」って何のこと?
プレスリリースに具体的なことを書いてないので正しくはわからないのだけど、おそらく内閣官房が発表した81業種の
感染拡大予防ガイドラインのことじゃないかな。(ものづくり補助金の参考様式の中に内閣官房のリストに対するリンクが貼られていましたので……)
このガイドラインに沿った感染予防対策を講じるところには優遇してあげますよ、ってことなんだね。
このガイドラインに沿っているかどうかをチェックしなければならない審査員も大変だよね……。
どんな優遇措置があるのか
じゃあ、ガイドラインに沿った感染予防対策を講じるとして、ものづくり補助金や持続化補助金は、どう優遇されるようになるの?
2つあって、ひとつは『事業再開枠』として、従来の補助上限額に、感染防止対策の50万円を上積みするという話しだね。
もうひとつは『非対面型ビジネスモデルへの転換』と『テレワーク環境の整備』に関する取り組みならば、補助率をアップするよという話だね。
この50万円はあくまでも「別枠」なんだよね?例えばものづくり補助金で機械装置の費用を補助してもらおうと思っているけれど、それとは別の50万円になるというか、機械装置の補助上限額が1,050万円になるという訳じゃないんだよね?
そういう理解だろうね。ものづくり補助金の公募要領3.0版では次のように書いてあるね。
※5 事業再開枠は、緊急事態宣言の解除を踏まえた、中小・小規模事業者の事業再開を後押しするために、業種別ガイドラインに沿った感染拡大予防の投資に対する定額補助(上限50万円)を別枠で上乗せするものです(事業再開枠を上乗せできるのは、特別枠で採択された事業者のみ)。
ものづくり補助金はともかく、持続化補助金は「おっ、販促費用等に使える補助上限額が150万円になったのか!」と誤解する人が出そうだね。
そうじゃなくて、あくまでも100万円+別枠50万円、ということだね。
事業再開枠の対象となる費用はあらかじめ決められている
感染防止対策費であれば、どんな費用でも対象になるの?
いや、あらかじめ決まっているようだよ。例えばものづくり補助金だと、別紙3に「「事業再開枠」の補助対象経費について 」という告知があるんだけど、ここに記載のない消耗品、備品等は補助対象外のようだよ。
随時更新されるようだから、応募時点で必ず事務局のホームページのチェックが必要ですね。
いつの公募から適用されるのか?
下記の赤線の公募かな。ものづくり補助金と持続化補助金は、5月締切の分もさかのぼって適用になるようだけど。
さかのぼってと言ったって、業種別ガイドラインに沿った取り組みのことなんて、5/15や5/20に締め切った際の申請書では、一切触れてないけどいいのかな?
本当だよね。どうやって審査をするつもりなんだろう……。