おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
兵庫県は6月5日、新型コロナウイルス感染拡大の「第2波」を想定した医療体制の整備や中小企業への経済支援など総額1120億円の補正予算案を発表しました。このうち、個人事業主・中小企業が活用できる施策(予算総額約320億円)を下記にまとめました。(主だったものに限定)
兵庫県の予算案はこちらから閲覧できます
企業等の事業継続支援
休業要請事業者経営継続支援事業の拡充
兵庫県の「休業要請事業者経営継続支援金」は、以前からも給付が行われていますが、この度の補正予算では、①創業日の要件を令和2年3月 31 日以前の創業者までに対象を拡大、②4月 29 日~5月6日の期間に新たに休業協力に応じた事業者を対象に、③5月7日以降の休業要請延長に応じた事業者も対象に、と対象が拡充されます。
新型コロナウイルス感染症対応無利子資金の拡充
国の方針(国の第2次補正予算案)にそって、5月1日から行われている民間金融機関によるコロナウイルス感染症対応無利子資金(無利子・無保証料)の融資限度額を現行の 3,000 万円から 4,000 万円に引上げされます。
新型コロナウイルス感染症保証料応援貸付の創設
新型コロナウイルス感染症対応無利子資金の限度額(4,000万円)を超える借入を希望する企業に対しては、県が補助を行い保証料無料の融資制度を創設します。無利子ではありませんが、0.7%という低利融資のようです。セーフティネット保証4号・5号、危機関連保証にかかる市町長の認定を取得した者が対象です。
地域経済の活性に向けた支援
新規産業立地促進補助の拡充
これまでも産業立地条例に基づいて、税制優遇措置や補助金の交付が行われていましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により生産拠点の県内回帰をはじめ、サプライチェーンの強化・再構築を目指
す製造業等には支援内容が拡充されます。
す製造業等には支援内容が拡充されます。
がんばるお店・お宿応援事業の拡充
外出自粛要請等により売上が減少している飲食店や宿泊施設等によるテイクアウトや新商品開発などの新たな事業展開を促進するために、10万円の補助金が給付されます。(件数を大幅に拡充)
中小企業等事業再開への支援
新しい生活様式(ひょうごスタイル)にあわせた取り組み(衛生管理用品や飛沫防止対策、換気設備等の導入)に対して、10万円~40万円の補助金が交付されます。
先端技術研究事業(COE プログラム)の拡充
産学官による共同チームによる取り組みである必要がありますが、先端産業分野における事業創出・拡大を図る企業に最大で1,000万円の補助金が給付されます。
ポストコロナ・スタートアップ支援事業の実施
令和2年4月1日時点で創業5年未満の県内に事業所を有する企業が、新たな価値や市場を生み出すクリエイティブなものづくりやビジネスを行う場合は、(コンテストによる審査をパスすれば)最大で500万円の補助金が給付されます。
外食産業インバウンド需要回復への支援
外食事業者に対して、衛生管理の徹底・管理のための施設環境整備等(空気換気設備、手洗い設備等)に対して補助金が給付されます。
輸出食品製造施設等の導入支援
食品製造業者、食品流通事業者等を対象に、輸出先国のニーズを満たすために必要な施設・機器整備や、輸出先国の規制に対応するためのコンサル費・認証取得費等に対して補助金が給付されます。
ひょうごスタイルに対応したひょうご安心旅の推進
宿泊施設に対して、3密会費のための設備等(サーモカメラ、換気扇、空気清浄機、アクリル板等)に対して補助金が給付されます。
これらの施策はいつから申し込み可能か?
毎日新聞の記事によると、兵庫県の6月補正予算は13日開会の県議会に提案されるそうです。その後、議会で審議され、成立した後に申し込み等が可能となると思われます。ただし、既に受付が開始されているものもありますので、詳しくはこの資料にある県の窓口に確認をしてください。