おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
週末のエモブロです。あなたは嫌いな人にあったらどうしますか?避けますか?それとも平然を装い、無難にやり過ごしますか?僕は「嫌われたら死んじゃう病」というやっかいな病気にかかっていたので、嫌いな人からも好かれようと振る舞っていました。
「なんだこいつ💢」と思う人に出会う
仕事の関係で、いろんな会合みたいなところに参加することってあるんですよ。その会合の参加者に、一人の若い経営者がいました。僕はその人と初対面だったので、名刺交換をしたのだけれども、こともあろうか、その人は僕の名刺をテーブルに置きっぱなしで去っていった😅
失礼な人だなあと思い、会合の会議に参加しました。会議の中で、僕が発言を求められることがあったのだけれども、その発言の直後、例の若い経営者が、大勢の前で僕に向かって
「今村さんって言いましたっけ?あなたの○○なところ、止めたほうがいいですよ」
と、いきなりダメ出ししてくるんですよ。初対面じゃないですかね(苦笑)
というわけで、僕はその時から、その人のことが大嫌いになりました。
嫌いな人に好かれる努力をする
でも当時の僕は自己肯定感がバリバリに低かったので、こんな態度を取られると、その嫌な思い出に絡め取られてしまって、心が落ち着かないんですよね。つまり、こんな嫌な人であっても、自分が他人から嫌われるということを受け入れられないんですよ。
で、僕の究極奥義である「嫌われないテクニック」を駆使してやろうと思ったんですよね。この嫌われないテクニックっていうのは単純ですが、超効果的。なにせ嫌われたら死んじゃう病の僕が、40数年間をかけて磨き上げてきた技ですからね。
まず、対象となる人と、一対一で話し合う機会を作ります。そこで、その人の半生を、ニコニコしながら聴く。何も否定せずに、ひたすらあいづちをうって聴くんですよ。2時間ほど話を聴けば効果テキメンで、ほとんどの人はこれをやると僕の味方になるわけです(ほぼ必殺必中の技)。
で、このテクニックを、例の若い経営者に試したんですよ。わざわざ何かの大義名分を作って、その経営者の会社まで、電車で1時間かけて会いにいってね(暇人ですよね)。そうするとやっぱり効果テキメンで、もうその瞬間からマブダチ呼ばわりされるんですよね😅
「一緒に何か面白いビジネスをやろう」とまで言わせることができました。
嫌いな人に好かれてめでたしめでたし……ではない!
これでめでたく僕の敵はいなくなったわけだけれども、釈然としない気持ちが残るんですよね。なぜ僕が歩み寄って、嫌いな人の聴きたくもない半生を聴いてやらなければならないのか?という気持ちが拭えないんですよ。(自分でやっておきながらなんですけどね)
そして、自分の声が聴こえてきます。誰か、僕の半生も聴いてよ。嫌いなあの人の半生を聴いて、どうして誰も僕のことを聞いてくれないの?と。
そうすると勝手なことに、他人を恨むようになってくるのよね。誰も僕のことを聴いてくれない。僕は我慢して、嫌いな人に歩み寄っているのに、どうして誰も僕に歩み寄ってくれないのか?親兄弟も配偶者さまも、会社の人たちも、昔からの友達も、みんな自分のことばかり、と。
挙句の果ては、僕のことをないがしろにしてるんだ。ひどい、ずるいと、被害妄想まで生じてくるんですよね。このときはかなり病んでいましたからね。僕にとってたいして重要でない人に好かれたのと引き換えに、やがて僕の親しい人に攻撃が向くようにまでなってきたんですよね。これはやばいですよね💦
嫌いな人に好かれようとするのは、自分に対する裏切り行為
僕の本心(なんだこいつ💢)に反して、その人に好かれようとする行為は、結局のところは自分に対する裏切り行為ではないかと思います。「こいつ嫌い」という自分の気持ちを、自分でないがしろにしているんですよね。
確かに僕も誰かに、僕の話を聴いてほしいという気持ちになったんですけど、本当に自分の声を聴いてほしいのは、家族や友達といった人ではなく、他ならぬ自分自身なんだと今では思います。
かけがえのない、唯一無二の自分が自分の声を聴かなければ、自分を裏切ってしまうのと同じことです。自分にさえも裏切られた心は、自分でコントロールできなくなってしまうんですよ。
だから自分の気持ちを裏切りながら、嫌いな人に気に入られるテクニックなど、行使してはいけないんです。嫌いな人は嫌いなままで構わない。好きでもない人に好かれる努力をするほど、自分の人生はヒマではないんですからね。