おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
11月26日、中小企業庁は補正予算に関する告知チラシを公開しました。その中に事業再構築補助金の新類型「グリーン成長枠」に関する記述がありましたので、これを徹底的に解説します。
補正予算 事業再構築補助金についての告知チラシはこちら
新類型「グリーン成長枠」は売上高減少要件撤廃&最大1億円
中小企業庁の告知チラシには次のように書かれています。
*グリーン分野への取組に対する特別枠を創設します。(売上高減少要件撤廃、最大1億円/補助率1/2(中小))
もともと事業再構築補助金は、コロナで影響を受けた企業が新しい事業に取り組むための補助金でした。そのため、コロナに影響を受けたことを示すために売上減少要件があったのですが、新しい「グリーン成長枠」では、売上減少要件が撤廃されました。コロナの影響を受けたかどうかというこれまでの建前はなんだったんだ!?という気がします。
「グリーン成長枠」の要件
グリーン成長枠では、研究開発・技術開発又は人材育成を行いながら、グリーン成長戦略「実行計画」14分野の課題の解決に資する取組を行う事業者に対する支援が対象になります。
上記のように最大1億円の補助額ですが、補助率は中小企業でも1/2と、他の申請類型よりも低めになっています。
なおグリーン成長枠での申請要件として、グリーン成長戦略「実行計画」の14分類の課題解決に資する取り組みが対象です。
グリーン成長戦略「実行計画」14分類について
グリーン成長戦略「実行計画」14分類とはどのようなものでしょうか。
経済産業省は2022年6月に「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」を策定しました。この成長戦略に関する資料(「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」(概要資料)(PDF形式:3,044KB))を見ると、「成長が期待される14分野」として下記のような分野が紹介されています。
こうした分野に対して、新製品・サービスを開発し、新分野展開や事業転換、業種転換を図る取組に対して、グリーン枠が適用されるのだと思われます。この詳しい資料は下記のリンクからご確認ください。