ものづくり経営革新等支援機関

効率やスピード、成果に執着するのをこれまで以上にやめる

https://imamura-net.com

おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

週末のエモブロです。もう新年も9日も経っていますが、今年の抱負のようなものを書きたいと思います。いつも言っていることですが、ぼくは今年も、いや今年だからこそ、効率やスピード、成果に執着するのを今以上にやめようと思っています。

大きく優れて、結果を出さなければ価値がないという思い込み

これは昔からのぼくの悪いクセでもあるのですが、すぐ背伸びをしようとするんですよ。大きく優れて、結果を出さなければ価値がないと思い込んでいるというか。

その顕著な例が新卒のときの就職でした。前にもこのエモブロに書いたことがあるのですが、ぼくは新卒のときに親のコネで大企業に入社しているんですよね。「大企業で働いているなんてすごいと、周囲の人に言われたいという動機だけで就活してましたから。そうじゃないと、自分には価値がないと思っていたんですよ。

でもコネ入社なので、本来はそこで働くだけの力量がないんですよ。でも力量がないことを自分で認めることができないので、背伸びをするんですよね。できもしないのにできるふうを装ったり、できるはずのない目標を立てたりと。できるはずのない目標を立てたとしても、それを周りに公言している限りは、周りから「高い目標をたてる今村くんってすごいね」と言ってもらえますからね。で、結果がでなければ会社のせいにしたり周囲の環境のせいにして逃げるということの繰り返しをしていました。

でもそういうのも3年もすれば行き詰まります。周りからも「あいつダメなんじゃない?」とバレてきますし、なにより背伸びをする自分が苦しくなってきます。最初の会社をやめたあとに、ろくに英語もできないのに、ただなんとなく「他人にすごいと言われそうだから」という理由で、外資系企業に転職したんですよ。もちろん面接で「英語できます!」と背伸びをして。でも本当はろくに話せないので、相当苦しい思いをしました。

背伸びが苦しいということは、新卒での会社の経験で骨身にしみたはずなのに、でも転職するたびごとに背伸びをして、行き詰まると辞めることの繰り返しです。そうして僕は5回も転職してしまいました。

振り返って思うのは、ひとえに「大きく、優れて、結果を出さなければ価値がない」という思い込みを持っていたことが根本原因だと思っています。

自分の力量にあった目標で、時には減速しながら

まあそうとはいえ、ハッタリをかまして生きてきたことがデメリットばかりだったかというとそうでもないんですよ。高い目標を実現できたこともありましたし(たまたまでもありましたけど)、結果を出そうともがいたことによって力量や経験を積んできたという側面もあるわけですから。

そういう背伸びの「正の側面」だけを見て、周りに評価をされたいという一心で背伸びをしてきましたけど、心が追いつかないんですよね。だんだん精神的にも苦しくなり、ついに40代になって破綻し、うつになっちゃいましたからね。きっと背伸びをすることで自分を傷つけてたんでしょうね。

確かに「効率」や「スピード」そして「成果の大きさ」というのは、ビジネスの世界では好ましいものとして認識されるものです。それを実現できれば評価をされるということは間違いないと思いますが、だからといって評価されるために「効率」や「スピード」「成果の大きさ」を求めるのはちょっと違うと思うんですよね。ちょっと言い方が難しいですが、誰もが評価する「効率」や「スピード」「成果の大きさ」を一直線に求めるのではなく、自分の力量にあった「効率」や「スピード」「成果の大きさ」を求めるべきというか。

例えばですが、この業界(コンサル業界)は、誰がどういう基準でそう決めたのかはわかりませんが、「一人あたりの売上が2,500万円を超えたら一人前」だと言われることがあります。結構ハードルが高い売上なんですけど、そうした誰が言ったのかわからないような評価基準を達成するために、いきなり2,500万円を目指すような乱暴なことはやめよう、というのがぼくの今の考えです。

別に売上が2,500万円行かなくったって死なないわけですよ。それを無理して、自分の力量も余裕もないのに、2,500万円という数字だけを追い、自分を追い込むようなマネをしてはいけない、という自戒でもあります。2,500万円を目指したいのであれば、一足飛びにそれを目標にするのではなく、自分の力量にあった目標を立てるほうが現実的です。「創業○年で2,500万円達成しました」みたいな効率やスピードを求める必要も、それを誰かに顕示しようとする必要もないんですよ。

だから「効率やスピード、成果に執着するのをやめる」というのは繰り返し自分に言い聞かせていることですし、ときには減速することの重要性をもっとぼく自身が理解しないといけないと思っています。たまに「こんなにスローペースでいいんだろうか」という懸念が頭をよぎることがありますけどね。でも、スローペースで、効率やスピード、成果を出せない自分も認めてあげなきゃいけないなと思うようにしています。

特にパンデミック中の今は、減速の時期なんじゃないかと思うんですよね。世の中の仕組みが大きく変わろうとしているのですから、そうそう効率やスピード、成果を実現できるわけではありません。新しく変わる仕組みに順応するため、変化することも必要です。いやもしかしたら、変化さえ不要なのかもしれません。

効率やスピード、成長、変化という、世間の誰かが評価しているものに盲目的に従うのではなく、他ならぬ自分にとっていまここで何が必要なのかを考えることに、より一層の時間を使えるよう、ことしは一層減速したいなと思っています😉

  • B!

最近の人気記事

1

おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。 国際標準化機構(ISO)は、現行のISO9001:2015(品質マネジメントシステム規格I)を改訂する準備を進めているようです。現在の ...

2

おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。 2024年2月、ISO(国際標準化機構)は、マネジメントシステム規格に「気候変動への配慮」を盛り込む形で規格の一部を改定しました。今回 ...

3

おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。 5Sの考え方がISO9001や14001の運用に役立つことがあります。その逆もあって、ISOの仕組みが5S活動に役立つこともあるんです ...