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仲の良かった友達との時間、手の届かない彼女を思う時間が、世界の全てだった

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おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

週末のエモブロです。先日うちの娘氏が悩んでいて相談をされたんですよ。娘氏には仲の良いクラスの友だちがいるんですが、その子が他の人と楽しそうに遊んでいると寂しい気持ちになるんだそうです。

「子供らしくてかわいい悩みだね」とか「そういうことを経験して大人になっていくんだよ」……なんて、大人目線でかんたんに片付けちゃいけませんよね。本人にとっては深刻な問題なんですからね。

ぼくにも似たような覚えがあります。あれは中学生の頃でした。ぼくには幼稚園の頃から仲良しだった友達がいたんですよ。ところが中学生になって、その友達に彼女ができました。そうなると当然、ぼくは彼と遊ぶ機会は減ります。それも寂しかったんですが、その友達が付き合った彼女というのが、ぼくが当時好きだった女の子でもあったんですよね。

今振り返って思うと「マンガみたいな話だな」と他人事のように思えますけど、当時のぼくにとっては深刻な問題でした。当時の(まあ今でもそうですけど)人間ができていないぼくは、気まずさにも似た割り切れない気持ちを抱えていたので、その友達を避けるようになっていったんですよね。ぼくは失恋の痛みと、仲の良かった友達を失ったような気持ちの両方に、同時に襲われていました。今でもふと思い出すことがあるんですけど、渦中にあった頃は「ぼくは誰からも好かれないんだ」「ぼくが好きな人は、みんなぼくから離れていくんだ」みたいな被害妄想をこじらせていました。自分から距離を置いたと言うのに、勝手な考えですよね。

今のぼくが、あのときのぼくに会えたとして、「大人になるとはそういうもんだ」と、訳知り顔で説教じみたことを言っても、きっと納得はしなかったでしょう。当時のぼくにとっては、仲の良かった友達との時間、手の届かない彼女を思う時間が、世界の全てだといってもよかったですからね。子供には子供の世界と、世界の見え方があるのです。

そんなことを思い出しながら、娘氏の話を聞いていました。それにしても嬉しいのは、そういう自分の寂しい気持ちを、娘氏がぼくに打ち明けてくれたことです。当時のぼくは、自分の気持ちを、親はもちろんですが誰か他人に聞いてもらおうなんてことは微塵も思わなかったですからね。そういう「弱い」(カッコ書きです)自分を見せると、人はいっそう自分から離れていってしまうと思っていましたからね。その点、自分の寂しい気持ちを言語化し、親とはいえ他人に伝えることができる娘氏は、健全に育っているなと我ながら感心します(親バカ)。

年を取るにつれ、仲の良い友だちも変わっていくし、好きな異性も移り変わります。変わることはきっと自然なことなんでしょう。ただ、せめてぼくは、娘氏にとって「いつまでも変わらず、自分の気持ちを聞いてくれる人」でありたいものです。しかもそれも「おとうちゃんも昔似たようなことがあってね……」などと、自分語りに持ち込むような無粋なマネは決してしない人でありたいですね(自分語りはブログでできますからね😉)

  • B!

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