おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
2月15日、兵庫県は2022年度の当初予算案を発表しました。総額およそ4兆2500億円の当初予算案ですが、このうち中小企業施策に関するものを解説します。
兵庫県令和4年度当初予算案資料はこちら
ひょうご産業SDGs推進宣言事業
新しい事業です。SDGsの達成に向けて宣言を登録すれば、専門家派遣、交流セミナー、販路拡大等の支援が受けられるようです。
中小企業DX人材育成リカレント教育事業の実施
これは令和3年度9月補正予算で実施された事業を、令和4年度にも拡充し引き続き行うもののようです。令和3年度9月補正予算では700万円の予算でしたが、令和4年度は1,010万円に拡充されます。
令和3年度9月補正予算では、関西学院大学と日本IBMが共同開発した人工知能(AI)活用人材の育成プログラムの受講料を半額で受けられるというものでした(1科目1人当たり2万2000円)。これと同等、もしくは似たような条件で、事業が継続するものと思われます。
中小企業向け制度融資の運用
セーフティネット保証に基づく融資の予算が、令和4年度は6,244億円となります。令和3年度は8,000億円の予算を計上していましたが、融資実績の状況を踏まえ、融資目標額を5,000億円としたようです。3,300億円あまりの予算減額です。
中小企業等における経営改善・成長力強化への支援
新しい事業です。予算案の資料だけでは詳しいことはわかりませんが、金融機関が経営改善計画等の作成支援をするにあたって、県から金融機関に対して補助が出るようです。(企業に対する補助金ではありません)
経営改善計画とは、金融支援を伴う本格的な経営改善の取組み(リスケなど)が必要な中小企業・小規模事業を対象として、認定支援機関が経営改善計画の策定を支援し、経営改善の取組みを促す中小企業庁の制度です。
成長産業における試作開発への支援(3,000万円)
水素分野を含む成長産業分野における新製品の社会実装を目指す県内中小企業を支援(上限300万円)するものです。これは製品開発などに対する補助金ではないかと思われます。