おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
今回からISO14001の各箇条を解説していきたいと思っています。2回の今回はISO14001の規格について、図を使って各箇条間のつながりについて解説したいと思います。
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ISO14001の各箇条間のつながり
昨日とは別の観点からも規格の構造を見てみましょう。この図もややこしい図ですが、これはISO14001の主な箇条である箇条4から箇条10までの、それぞれのつながりを示した図です。
まず箇条4では、組織のおかれている状況や、利害関係者のニーズを把握することなどを通じて、環境マネジメントシステムという管理の仕組みを作ります。
この管理の仕組みを円滑にまわしていくために、箇条5では、トップマネジメントが果たすべきことを定めています。
箇条6は、ISO14001でもかなり重要な部分です。箇条4で分析をした課題やニーズなどを踏まえつつ、自社が環境に影響をあたえる原因を特定したり、守るべき法規制について洗い出したり、リスクと機会を分析したりします。その対処方法も決め、改善が可能なことについては品質目標も定めます。
箇条7では、こうして計画された環境マネジメントシステムをうまく使っていくために、人やモノ、環境、情報などを整えます。
そうした準備に基づいて、箇条8では、環境を良好な状態に維持管理したり、改善をしたりするための具体的なやり方を定めて実行します。緊急事態への対処方法も定めます。
箇条9では、このような段階を踏んで作ってきた環境マネジメントシステムが、本当に成果を生んでいるか、うまく機能しているかを評価しします。そして、各箇条の中で起きた不適合や目標の未達に対して、改善を行っていくのが箇条10です。こんなつながりになっている、というイメージですね。
規格を正しく理解するには、規格を読み込むのが最も適切
今回お見せした図は、ISO14001の規格のオフィシャルなものではない、私の解釈がかなりはいったものなんですが、わかりやすさを重視するために、いろいろ端折って作った部分もあることをご了承ください。
規格を正しく理解するには、規格を読み込むのが最も適切です。今後、このブログでは、ISO14001の規格の各箇条についての解説もやっていきいますので、ご期待ください。