おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
11月10日~11日にかけて、経産省は令和4年度第2次補正予算案関係の資料を複数公開しました。この資料をもとに、来年(2023年)の小規模事業者持続化補助金の見通しを解説します。
経産省令和4年度第2次補正予算案関係の資料はこちら
経産省『経済産業省関係令和4年度第2次補正予算案の事業概要(PR資料)』はこちら
経産省『中小企業・小規模事業者等関連 令和4年度補正予算のポイント』はこちら
「小規模事業者持続化補助金」パンフレットはこちら
2023年小規模事業者持続化補助金に関する当社の勝手なコメント
経産省のPR資料やパンフレットによると、インボイス転換事業者に50万円を上乗せするというのが最大の変更点ですね。政府としては、いまだに反対意見も多いインボイス転換を進めるのに必死なのでしょう。補助金で釣ろうとしています。
ただ、与党の政調では、与党議員からインボイス制度への反対や延期の意見が強まっているようなので、もしかしたらインボイス制度の導入に対して何らかの措置があるかもしれません。コロナ第1波のときの10万円給付金のように、政治(特に与党)が動けば、風向きが変わる可能性はあります。
(以下、赤松健議員のツイッターを引用します)
それ以外には、経産省の資料を読む限り、現行からの変更点は見当たりません。大筋では現行と変わらないかもしれません。(もちろん、細かい点で制度変更をしてくる可能性は大いにあります)
ところで、持続化補助金を含む中小企業生産性革命推進事業は、予算が昨年度よりも減額されています。詳しくは過去のこの記事をご覧いただきたいと思いますが、インボイス転換事業者向けの補助金上乗せがあり、しかし予算が減っているということから推察すると、採択される企業は減る可能性があります。
2023年小規模事業者持続化補助金のポイント:インボイス転換事業者への上乗せ
2023年の小規模事業者持続化補助金では、インボイス転換事業者に対して補助金額が上乗せされます。現行(2022年)と来年(2023年)の類型の比較をしてみました。赤字の部分が、現行から変わる部分です。
基本的な申請類型にはは変わりません。ただし通常枠と賃金引き上げ枠、卒業枠、後継者支援枠、創業枠に応募をするインボイス転換事業者は、補助金額が50万円の上乗せされます。
2023年の持続化補助金でインボイス転換事業者として認められるには、いくつか条件を満たす必要があるでしょう。下記の図は、現行の持続化補助金のインボイス枠への申請要件です。2023年にインボイス転換事業者として認められるには、これと同じか、もしくはこれを少し変更した要件を満たす必要があるでしょう。