おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
うちの娘氏はベネッセのチャレンジ(進研ゼミ小学講座)をやってます。やる気はあるのですが、毎日ちょっとずつやるというのがなかなか実行できなくて困っていたので、「めあて表」という仕組みを導入しました😊
これが「めあて表」
まずは現物を見てもらいましょう。
シートの構成は簡単で、一週間のうち、何曜日にどの単元をいくつやるかを、あらかじめ決めておきます。そして決めたとおりにできたらシールを貼るという仕組みです。基本的にはそれだけなんですよ。
「10日で10やる」という目標よりも「1日に1やる」という目標のほうが実行されやすい
基本的にベネッセのチャレンジは、1ヶ月でやるべき単元が決められています(うちの娘氏の学年だと、国語・算数が7単元ずつ、理科・社会が4単元ずつ、そしてベネッセへの提出問題1単元の、合計23単元を1ヶ月でやる算段です)。
しかしこれは「夏休みの宿題状態」を招くというリスクがあります。つまり、締切直前に詰め込みでやるということになりがちなんですよね。これは「目標が遠い」ためでもあります。1ヶ月先のことなので「まだ大丈夫だろう」「あとでやっても巻き返せるだろう」と思い、先延ばしになっちゃうんですよね。これ、大人でも身に覚えがありますよね。
というか、子供や大人に限らず、人間は遠い目標に対して先延ばしをする習性みたいなものがあるんだと思います。遠い目標を目指して計画的に何かをやる、というのは近代的なタスクへの取り組み方なので、人間の進化がまだそうした近代的な取り組み方に追いついていないんじゃないですかね。人間の特性みたいなものなので、大人がロクにできないものを、子どもができるはずがないんですよ。
「目標が遠い」のであれば、目標をブレークダウンして、「近い目標」に再編成してあげればよいのです。つまり「10日で10やる」という目標を、「1日に1やる」という目標に細かく落とし込み、守りやすくするというわけです。それがこの「めあて表」の最大の目的です。
シールで達成感を見える化
タスクが完了したらシールを貼るという仕組みにしていますが、これは達成感を見える化するためです。この写真では、娘氏は5日連続でタスクを達成していますが、シールを貼っているので「自分がタスクを継続し続けている」ということが見えるようになります。
これまでは先延ばしにして、締切ギリギリになって辛い思いをしながら取り組んでいましたが、「やればできるんだ」というメッセージをシールが発しているのですね。
親も一緒に「めあて表」でタスクに取り組む
写真をごらんになればわかりますが、ぼくも一緒に「めあて表」でタスクに取り組んでいます(ダイエットの目標です😅)。これは率先垂範を目的としているのもありますが、同調圧力を生むことも目的としています。「お父さんがやっているので、私もやらなきゃいけない」という気持ちにさせるということですね。
人には、他人がやっていることをつい真似してしまうという習性があります。どこかのお店に行列ができていると、「美味しい店なのかな?」と、並んでみようかと思う気持ちが湧くことがあると思います。われわれは思った以上に他者の行動に影響を受けるものです。(1968年に行われたミルグラムの通行人実験などもそれを明らかにした実験ですね)
コメント欄ではげましあう(承認しあう)
「めあて表」にはコメント欄を設けています。お互いの健闘をたたえあうようなコメントを書き込む仕組みになっているのです。
人は、自分が努力をしたことについては、他人から認めてもらいたいものです。認めてもらえると励みにもなりますからね。ですので、ぼくが娘氏に、そして娘氏がぼくに対して、はげましのコメントを書き込むようにしています。上記の写真では、欄外にイラストまで書き始めて承認しあっています😊
娘氏はこのコメント欄とイラストでの承認行為が殊の外お気に入りのようです。
これは目標管理制度やOKRの応用
気がついた人はいるかもしれませんが、これは大人が組織でやっている(やらされている)目標管理制度やOKRの応用です。実践と評価のサイクルが1日単位と短いので、目標管理制度というかはOKRに近いかもしれません(OKRよりも高頻度のサイクルですけど)。
目標は立てるだけでは達成できません。目標に取り組みやすくなるための仕組みを整えることで、決めたことが実行できるようになります。でもこの仕組みも、やがて必ず陳腐化し、機能しなくなるときが来ます。その時は仕組みをアップデートしなければなりません。
「決めたことを継続する」というのは、精神論だけではできないことです。仕組みを作り、それをアップデートし続けることで、継続することがより確実になっていくんですよね😊