おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
環境創造イニシアチブのホームページで、令和4年度補正予算 省エネルギー投資促進支援事業(いわゆる『省エネ補助金』)の情報が公開されています。概要を解説します。
環境創造イニシアチブ『令和4年度補正予算 省エネルギー投資促進支援事業』公募概要はこちら
『令和4年度補正予算 省エネルギー投資促進支援事業』とは何か
『令和4年度補正予算 省エネルギー投資促進支援事業』とは、省エネ性能の高い設備(以下に解説)への更新に係る費用を補助する施策です。本事業は、これまでも実施されてきた補助金事業です。前年度(2021年度)補正予算での予算額が100億円でしたが、今回の2022年度補正予算では500億円の予算が計上されています。
『令和4年度補正予算 省エネルギー投資促進支援事業』概要
『令和4年度補正予算 省エネルギー投資促進支援事業』の(C)指定設備導入事業と(D)エネルギー需要最適化対策事業の概要は、下記の資料にまとめて公開されています。
ここに対象となる設備が書かれています。ただし、このカテゴリーの設備であれば何でも補助対象になるかというと、そうではありません。対象となる指定設備は、事務局である環境創造イニシアチブ(SII)があらかじめ定めたエネルギー消費効率等の基準を満たし、SIIが補助対象設備として登録及び公表したものに限られます。2023年2月27日より『(C)指定設備導入事業』の補助対象設備の製品型番登録が開始されましたので、この記事を書いている時点では、どの設備が対象なのかはまだ決まっていません。決まったら、SIIホームページで公表されると思われます。
ところで、前回まで補助額は、指定設備の設備種別ごとに異なっていました(例えば工作機械だと、大型のものや出力の高いものほど、補助金額が高くなるようなイメージ)。しかし今回からは、一律に補助率が1/3と決められているようです。
補助金上限額は前回と変わらず1事業当たり1億円ですが、下限額は前回が1事業当たり20万円であったところ、今回は30万円になっています。
なお、前回の公募では、補助事業は原則、公募開始の翌年1月31日までに完了することが求められていました。昨年は5月に交付決定の発表があり、完了が翌年1月ですから、事業の期間(≒発注から納品、支払までの期間)は8ヶ月程度でした。最近では設備の納期が長期化、または不透明化する傾向にありますので、事業完了期限までに納品ができることを確実にしておくことが望ましいでしょう。
『令和4年度補正予算 省エネルギー投資促進支援事業』公募スケジュール(予定)
環境創造イニシアチブのホームページによると、公募スケジュールは下記のとおりです。
2023年2月10日(金):エネマネ事業者の公募開始
※2023年2月27日(月)に公募終了
2月27日(月):『(C)指定設備導入事業』の補助対象設備の製品型番登録開始
3月下旬:1次公募開始
5月下旬:2次公募開始
なお、昨年の公募スケジュールは、下記のとおりでした。
- 2022年3月3日 公募開始
- 2022年4月5日 公募締切
- 2022年5月25日 交付決定(採択発表)
今回の1次公募も、公募開始から1ヶ月程度で締め切られると思われますので、締切を意識したスケジュール管理が必要です。
前回の申請では、SIIホームページにてアカウント登録し、電子メールで補助事業ポータルのアカウント情報(ユーザ名、パスワード)を取得することが必要でした。今回も同じような運用になるかもしれませんが、もしかしたらGビズIDプライムが必要になるかもしれません。もしGビズIDプライムが必要になってもあわてなくてすむように、あらかじめGビズIDプライムは取得しておいたほうがよいかもしれません。