おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
ISO9001の改定に関する最新情報が、ISO/TC176 SC2(ISOの専門委員会176と、その分科委員会2)のホームページで明らかになりました。
ISO/TC176 SC2による最新情報はこちら
本記事の和訳(拙訳)
ISO専門委員会(TC)176・分科委員会(SC)2・作業部会(WG)29は、品質マネジメントシステム規格であるISO9001の改訂を支援するために、世界中のユーザーと組織に、声を届けます。
ISO 9001の改訂を担当する作業部会は、最近、デトロイトで1週間の会合を開きました。この会合では、世界中の専門家から寄せられた2,000件を超えるコメントの検討を開始しました。この取り組みによって、ISO9001がこれまでと同様、顧客満足度向上において組織を支援し、その利用者にとって適切であり続けることを保証します。
利害関係者や社会のデジタルニーズの高まりに応えるため、私たちの専門家は、次期ISO9001がSMARTアクセスを確実にサポートするよう取り組んでいます。これにより、人間、コンピュータ、複雑な機械、インテリジェントデバイスのいずれであっても、適切なタイミングで最新のコンテンツを提供できるようになります。
この移行には、マネジメントシステム規格(MSS)の調和させる構造(HS)との緊密な整合も含まれます。HSは、マネジメントシステム規格がその適用領域にかかわらず、同様の構造になることを保証します。この一貫性により、ユーザーはマネジメントシステム規格間の共通要件を容易に特定し、統合することができます。一つのマネジメントシステム規格に精通しているユーザーは、初めて使用する場合でも、別のマネジメントシステム規格に簡単に適応できるでしょう。
ISO/TC 176/SC 2/WG 29は、さまざまな国、産業、組織の規模を代表する多様で包括的な専門家グループです。私たちは若い経験豊かな専門家の参加を促進することに力を注いでいます。デトロイトの会合では、最年少の専門家を迎えることができて嬉しく思います。
「ISO/TC 176/SC 2/WG 29の最年少の専門家として、新世代の声を代表することができて非常に感謝しています」 - ドイツの専門家(DIN)
私たちは、すべての声を聞きたいと考えています。ISO9001の改訂に参加したい場合は、今すぐあなたの国の標準化機関または連絡機関に連絡して参加してください。
SMARTアクセスとはなにか?
全体的にあまり対した情報はありませんが、この中で、次のような文章があります。
利害関係者や社会のデジタルニーズの高まりに応えるため、私たちの専門家は、次期ISO9001がSMARTアクセスを確実にサポートするよう取り組んでいます。これにより、人間、コンピュータ、複雑な機械、インテリジェントデバイスのいずれであっても、適切なタイミングで最新のコンテンツを提供できるようになります。
これが具体的にどのようなものかは、いろいろと検索をしてみましたがよくわかりません。「次期ISO9001がSMARTアクセスを確実にサポートするよう取り組んでいます」という文面からも、SMARTアクセスとはなにかのツールではなく、ISO 9001の要求事項としてシステムの一部として運用されることが求められるなにかである可能性があります。
また「これにより、人間、コンピュータ、複雑な機械、インテリジェントデバイスのいずれであっても、適切なタイミングで最新のコンテンツを提供できるようになります。」と書いています。これもあまり意味がわかりませんが、もしかしたらISO9001の要求事項の一部として、デジタル化された情報提供の仕組みを組織が整備することが要求されるのかもしれません。
ちょっとよくわかりませんね。続報を待つしかなさそうです。