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コンサルはなぜ嫌われる?現場とのギャップはこう埋める!(1)

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おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

世間ではよく「現場のことを全然理解してない」とか「机上の空論ばっかり」みたいに言われるコンサルという仕事ですが、どうしてそんなに嫌われているのでしょうか?組織開発の大御所、エドガー・シャイン博士が提唱した「3つのコンサルティングスタイル」を紹介しながら、なぜコンサルが嫌われがちなのか、どうすればコンサルをうまく使いこなせるのかを考えていきたいと思います。

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世間一般ではコンサルはどう思われているのか?

今日のテーマは「コンサルはなぜ嫌われるのか?」なんですが、X(旧Twitter)では、ここに挙げたようなコンサル批判の投稿をよく見かけます。

ちなみに、ここに挙げたものは、実際の投稿じゃなくて、いかにもありそうなものを私がそれっぽく作ったんですけどね。

よくある批判の代表例といえば、「現場感がない」という声でしょう。これはつまり、コンサルがクライアントの実情を理解せず、表面的な解決策や理論を押し付けることへの不満ですね。「現場を知らないくせに偉そうにアドバイスするな」といった感情がそこには込められているのでしょう。結局、現場の声を無視して、机上の理論ばかりを展開するコンサルは、「使えない」とか「信頼できない」と思われてしまうのだと思います。冷静に考えれば、これは少なからず理解できる話ですよね。

正直なところ、私も「コンサル」を名乗って活動しているわけですが、内心では「お客さんからそう思われているかもしれないなあ」と感じることもあります。やっぱり、どれだけ自分なりに努力をしても、すべてのクライアントに信頼してもらえるわけではありませんからね。

実際、私も過去にはクライアントとの連携がうまく取れず、理論倒れに終わってしまった経験もあります。そのときは、クライアントから「やっぱり現場のことを何も分かっていない」と厳しい評価をもらったのですが、それをきっかけに自分のスタンスを見直す良い機会になりました。

そもそもコンサルティングとはいったい何か?

コンサルの仕事は、ただ理論を押し付けるだけではなく、いかに現場の声を拾い上げ、それを解決策に反映できるかがカギですね。とはいえ、現場側にもコンサルへの期待と不信感が入り混じっているため、常に微妙なバランスを取る必要があるんですよね。どれだけ経験を積んでも、完全に「嫌われないコンサル」になるのは難しいかもしれません。

そもそも、コンサルティングとはいったい何なのでしょうか? 実は、コンサルティングの明確な定義というのは存在しません。業界や状況によってその形はさまざまだからです。明確な定義がないからこそ、猫も杓子も「なんちゃらコンサルタント」みたいな肩書を名乗っているのでしょう。

しかし、そんな中でもコンサルティングの考え方に大きな影響を与えた超レジェンドがいます。それが、組織開発や組織文化の専門家であるエドガー・ヘンリー・シャイン博士です。

シャイン博士によると、コンサルティングには大きく3つの種類があるとされています。1つ目が「情報購入型」のコンサルティング、2つ目が「医師・患者型」のコンサルティング、そして3つ目が「プロセス・コンサルテーション」です。コンサルティングにもさまざまなアプローチがあって、目的や状況に応じて使い分けが必要だとシャイン博士は言っているんですが、この3つのコンサルティングスタイルの違いについては、次回に見てみましょう。

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