おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
今年のものづくり補助金は、まもなく1次公募の締め切りを迎えます。締め切り間際である4月25日に、ミラサポで、ものづくり補助金におけるソフトウエア等導入についての中小企業庁の見解が公表されました。
ミラサポの該当記事はこちら
ミラサポの該当記事は「注目 補助金申請のポイント ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金編」という下記の記事です。ものづくり補助金では大きな工作機械の導入だけなく、生産性向上に資するIT化に取り組む事業計画にも活用できるとして、その活用方法の考え方を、中小企業庁経営支援部 技術・経営革新課の係長さんがお答えになっています。
ものづくり補助金でのITシステムの導入例について
ものづくり補助金でのITシステムでの導入例については、次のようなコメントがあります。
例えば、工作機械などの稼働状態を、インターネット(IoT)を活用したモニタリングシステム導入による監視を行うことで機械の異常を早期に検知し、生産稼働率をリアルタイムでPC・タブレット等のデバイスの画面により確認することが可能となるシステムの導入といった取り組みや、生産設備の効率性を上げるため、在庫管理、販売管理、原価管理等のソフトウェアを個別に運用していたものを統一的に運用するための新たな生産管理のソフトウェア導入等にご活用いただけます。
「庫管理、販売管理、原価管理等のソフトウェアを個別に運用していたものを統一的に運用するための新たな生産管理のソフトウェア」とは、統合運用管理システムのようなものをイメージしているのでしょうかね。
また、下記の具体例が挙げられています。
ものづくり補助金を活用し、IT化に取り組んだ企業の事例を2件ご紹介します。
業界初!寝心地計測機「スパンフィッターNEO」の導入 株式会社高橋ふとん店(小売業)
国内全域を対象とするインターネット販売を強化することで他府県シェアを獲得し、売り上げ増加を図ってきましたが、実店舗の販売・売上については低下が懸念されていました。
そこで、実店舗における提案型営業を強化するため、「寝心地」を計測できるセンサーを導入。センサーを使用して体圧分散と寝姿勢を同時に計測し、明確な数値をもとに顧客にぴったりな敷布団をお勧めすることで、売上・利益の拡大を目指しました。味噌製造におけるIoT監視・制御とAIエキスパートシステムの構築 マルコメ株式会社(食料品製造業)
従来は現場の職人の経験と勘に頼っていたみそ製造において、 IoTとAIを活用し、生産性を向上させるとともに、熟練社員の伝統的技術やノウハウを形式知化しました。
そのことにより、全世界に安定的に製品を拡販できる仕組みを構築させた取り組みです。
IT導入補助金との兼ね合いはどうなるのか
ミラサポの記事内では、次のような記述があります。(強調は筆者)
アプリケーションソフト等IT単体の導入のみならず、業務の効率化に向けた改善にITが含まれている場合でもご活用いただけることが特徴です。 また、そのために必要となるITの専門家に対する謝金などの経費にもご活用いただけます。
アプリケーションソフトが具体的にどのようなものを指すのかはわかりませんが、今年のIT導入補助金の説明資料では、ものづくり補助金での対象経費について「システム構築費」と書かれていますし、「開発を伴う」とも書かれています。下記の図でいわんとしていることは、各補助金はそれぞれ切り分けられた運用をしているということだと思われますので、IT導入補助金の対象となるものは、ものづくり補助金では対象にならないと考えるほうが自然だと思います。
したがって、ものづくり補助金の対象になるアプリケーションソフトとは、①IT補助金の対象ソフトウエアではない、②市販のパッケージソフトというよりも、(どの程度かはわからないが)システム構築・開発要素のあるもの、と考えたほうが良いのではないかと思います。
まあ、このような考え方があったとしても、審査の現場で確実に運用されるかどうかはわかりませんが。
ものづくり補助金における情報システム(ソフトウエア・アプリ)の導入・開発についての考察
ものづくり補助金における情報システム(ソフトウエア・アプリ)の導入・開発についての考察については、下記の過去記事もご参考ください。個人的には、そんなに簡単ではないのではないかと思っています。
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ものづくり補助金で情報システム(ソフトウエア・アプリ)の導入・開発は困難か?についての私見
おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村です。 当社が受けるお問い合わせでかなり多いものに「ものづくり補助金で情報システム(ソフトウエア・アプリ)導入・開発をしたいのですが、可能ですか? ...