2月28日、中小企業庁が「ものづくり・商業・サービス経営力向上支援補助金」の公募開始を発表しました
3/1追記
2月28日、中小企業庁が「ものづくり・商業・サービス経営力向上支援補助金」の公募開始を発表しました。公募要領を解説しましたので、こちらをご覧ください
平成29年度補正予算で施行される「ものづくり・商業・サービス経営力向上事業」の事務局公募が、今年1月5日から行われていましたが、このたび全国中央会に決まったことが公表されました。
中小企業庁のホームページには、
平成29年度補正予算「ものづくり・商業・サービス経営力向上支援事業」に係る事務局について、平成30年1月5日から平成30年1月24日まで募集したところ、11件の応募がありました。
応募がありました提案について、外部有識者による審査委員会で厳正な審査を行い、事務局を決定しました。
11件も応募があったんですね。まあ実績からして、中央会以外のところが採択されることはないでしょうけど。
今日はこの「中小企業団体中央会」について、僕の知っているところをちょっと書いてみたいと思います。
中小企業団体中央会とは
兵庫県の中小企業団体中央会ホームページには、次のような紹介文があります。ちょっと引用します。
本会は、中小企業団体の組織に関する法律により、中小企業の組合等を会員として設立された団体で公益性の高い特別法人です。
中央会では、中小企業組合等の設立や運営支援、任意グループなどの連携組織の形成支援などを行い、中小企業の振興・発展を図るため、その組織を通じて中小企業の設備の近代化、技術の向上開発、経営の合理化、新製品・新技術の開発、情報化の推進などの支援を行っており、各種中小企業関係組合等を網羅した総合支援機関としての機能発揮を使命としています。
本来は、中小企業組合等(事業協同組合や企業組合、協業組合など)を支援する団体なのでしょうが、組合等に限らず、個々の中小企業者に支援をしていますね。僕の印象では、かなりハンズオンな支援をしているように思います。
例えば兵庫県では「経営革新計画」の認定取得支援をしています。僕の知り合いの会社も2社ほどこの支援を使って経営革新計画の認定を受けましたが、結構熱心に支援してくれるようです。連携体として研修などを受ける場合は、その研修に要した費用の一部を助成するという制度もあり、僕の支援先企業もその制度を使って研修を実施したこともありました。
僕もこういう仕事をしている関係上、多くの経営者を知っていますが、「中央会にお世話になった」という経営者はたくさんいても、中央会を悪く言う経営者には一人としてお目にかかったことはありません。
ものづくり補助金の事務局として
僕もものづくり補助金の事務局にお邪魔したことが数回ありますが、とてもお忙しいそうにしている印象です。企業の皆さんや、認定支援機関の我々も、補助金の各種事務処理には苦労をしていますが、それ以上に中央会の皆さんは、迅速・正確に事務処理を進めようと努力されているのが伝わってきます。一度、提出した書類に不備があったので差し替えに行ったことがあったのですが、とても気さくに応じてくれました。いわゆる「お役所」としての敷居の高さはありません。
過去に不採択だった企業は「審査員コメント」がきける
過去にものづくり補助金の審査に落ちてしまったという企業の方は、ぜひ一度中小企業団体中央会に電話をしてみてください。不採択だった申請に関して、審査員のコメントを教えてくれます。
それがすなわち「不採択の理由」というわけではありませんが、審査員のコメントをもとにして、次回公募の対策を検討する一つの手がかりとなるでしょう。ちなみに「悪かった点」だけではなく「よかった点」も教えてくれます。
次の点に気をつけて、団体中央会の事務局に連絡をしてみてくださいね。
- 申請した年度と、その時の受付番号を事前に用意する
- かならず企業の代表者(担当者でも可能)が連絡をする
- コメントは一気に読み上げるので、メモをしっかりとるか、通話録音機能を使う
補正予算も成立し、事務局も決まったところで、いよいよ公募も始まりますね。僕の予想としては、2月13日~16日のあいだに公募開始とみています。