おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
自民党の甘利明税調会長が「秋に本格経済対策を打つ予定」だと述べたと報じられました。コロナ禍で、日本経済はリーマン・ショック後の09年を超す景気悪化と言われるなか、次の経済対策はあるのでしょうか。
『秋にも本格経済対策、その後に解散総選挙の可能性も=甘利氏』
6月23日に、ロイターが『秋にも本格経済対策、その後に解散総選挙の可能性も=甘利氏』と報じました。該当の部分を引用します。
自民党の甘利明税調会長は22日、ロイターとのインタビューで「新型コロナウイルスからの復興に向けて、秋に本格経済対策を打つ予定」だと述べた。第1・2次補正予算は生活や事業の破綻を回避するためのものであり本格的な経済対策を打ち出せていないとの認識を示し、できる範囲の規模を探りつつ3次補正予算を編成していく考えを明らかにした。
(6月23日 ロイター報道より)
与党幹部から、新たな経済対策と第3次補正予算についての言及があるのは、当社が把握する限りでは初めてのことだと思われます。
麻生副総理「第3次補正予算 検討段階にない」
一方、政府側からは、6月12日に麻生副総理が「第3次補正予算 検討段階にない」と述べたことをNHKが報じています。あくまでも現時点で検討段階にないということであり、第3次補正予算を否定しているわけではなさそうですが。
麻生副総理兼財務大臣は、参議院の財政金融委員会で、新型コロナウイルスのさらなる影響に備えて第3次補正予算の編成を考えているかと問われ、第2次補正予算の効果をみたうえで判断するが、いまは検討する段階にはないという考えを示しました。
(6月12日 NHKニュースより)
リーマン・ショック時、東日本大震災時は、3~4度の補正予算編成の実績
近年、緊急経済対策を講じたのは2008年のリーマン・ショック時と、2011年の東日本大震災時でした。その際には、3~4度の補正予算が編成されています。
このように比較をすると、東日本大震災時コとロナウイルス感染拡大時とでは、似た時期に補正予算が成立していることがわかります(コロナウイルス感染拡大のほうが速いペースですが)。東日本大震災時を前例とするのであれば、甘利政調会長の言うように、秋ごろにもう一度補正予算の編成がおこなわれてもおかしくはないかもしれません。