おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
神戸市は7月7日付で一般会計補正予算の専決処分を実施し、「中小企業チャレンジ支援補助金」「中小法人等の店舗家賃負担軽減補助金」の予算として59億円を増額することを決めました。かなり高い割合で交付決定をする意図があるのではないかと推察しています。
神戸市の令和2年度補正予算の専決処分についての報道発表はこちら
専決処分とは、議会での採決を経ず、市長の判断で補正予算を措置することです。速やかに執行するための特例措置と言えるでしょう。
新型コロナウイルス感染症対策として、緊急補正及び6月補正予算で編成した「中小企業チャレンジ支援補助金」「中小法人等の店舗家賃負担軽減補助金」について、予想を大幅に上回る申請状況であることを踏まえ、厳しい経営状況下にある市内中小事業者を迅速に支援するため、地方自治法第179条第1項に基づき、令和2年7月7日付で一般会計補正予算の専決処分を実施した。
(専決処分の内容については、令和2年第2回定例市会(9月議会)で報告予定)
予想を大幅に上回る申請であったことが背景に
専決処分で59億円もの予算を増額する背景には「予想を大幅に上回る申請状況であった」と、神戸市の報道発表では述べられています。特に「中小企業チャレンジ支援補助金」は、6月の補正予算でも当初の予算から増額されていますが、それをさらに積み増した形になりました。
「予想を大幅に上回る申請状況であった」ということですが、どの程度の予算規模に対して、どの程度の申請があったのでしょうか。様々な報道等を元に、当社でまとめてました。
※上記の数字は、下記の報道等を参考にしています。
申請総額と最終的な予算がほぼ同額。ほとんどの申請者に交付する意図があるのではないか
上記のまとめからわかるのは、申請総額と最終的な予算がほぼ同額であるという点です。
もちろん、申請はしたものの制度の要件を満たさないというケースには交付はされないでしょうし、申請額以上に制度の運用にはお金もかかっているはずですので(例えばコールセンターの設置費用や審査にかかる費用など)、全申請者に漏れなく交付するということはないでしょう。しかし、申請総額と最終的な予算がほぼ同額であるという点を考慮に入れると、かなりの高い割合で交付決定されるのではないかという想像が可能です。
交付決定通知はいつごろ?
「中小企業チャレンジ支援補助金」「中小法人等の店舗家賃負担軽減補助金」の交付決定通知はいつごろ送付されるのでしょうか。神戸市のホームページによると、
- 中小企業チャレンジ支援補助金 6月下旬~8月頃に順次送付
- 中小法人等の店舗家賃負担軽減補助金 7月中を目途に順次交付決定を送付
とのことです。