おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
点数のとれる申請書を書くうえで最も重要になるのが「審査項目」に書かれている内容を必ず網羅することです。採択されなかった申請書を見ると、これが網羅されていないケースがとても多くみられます。この「審査項目」の重要性について解説しましょう。
審査項目を必ず押さえる。審査員に探させない。
審査員は、経営者の「思い」について点数をつけるのではありません。申請書に書かれている内容が、審査項目をどれだけ満たしているかを確認し、点数をつけているのです。僕は一度(平成26年度の公募のあたりで)、審査員が使う採点表をあるルートで見せてもらったことがありますが、こういうイメージの採点表でした。(今は違っているかもしれませんが)。
※あくまでもイメージです!
この図のように、一つの審査項目について、何点何点……というような審査をしているようです。
ですから反対に言えば、審査項目で求められていないことをどれだけ書いたとしても、それは点数にはならないのです。審査員の立場になると、余計なことを書きすぎると、肝心の審査項目がどこに書いてあるのが探す手間が増えてしまうので、かえって心象が悪くなる可能性もあります。
ですので、申請書を書くポイントとして重要なことは、下記の2点です。
- 審査項目で問われていることを、必ず押さえながら書く
- 審査員がどこに審査項目が書かれているか、探す手間を取らせないように書く
これを愚直に守っているだけでも、採択確率はぐっと上がるはずです(もちろん内容も伴っていないといけませんが)。
審査項目を満たす書き方をするにはどこを見ればよいか
審査項目自体は、「平成29年度補正ものづくり・商業・サービス経営力向上支援補助金 公募要領」の28ページから29ページにかけて書かれています。これを手元に置きながら書くというのが前提ですね。
そのほかに参照できるところがあります。公募要領の20ページから21ページにかけて、(4)事業の具体的な内容の項目に、申請書に具体的にどのように書き落とせばよいかが解説されています。これも大いに参照してください。
ただし、審査項目の読解にはそれなりの経験が必要
「なーんだ!審査項目が書いてあるのか!じゃあ簡単だ!」と思うなかれ。確かに書いてはありますが、この日本語が結構難解なのです。これを読んだだけで具体的に何を書けばよいかを推察するためには、それなりの経験が必要でしょう。例えば、技術面における1番目の審査項目は次のような内容ですが
新製品・新技術・新サービス(既存技術の転用や隠れた価値の発掘(設計・デザイン、アイディアの活用等を含む))の革新的な開発となっているか。
この内容だと「革新的とは何か?」というのがわからなければ、簡単には書けません。革新的とは、世界で類のないナンバーワンかつオンリーワンのことなのか、それとも日本に限定してよいのか、または自社の商圏に限定してよいのか、そもそもナンバーワンやオンリーワンでないといけないのか?ということは、この一文からだけでは読み取れませんよね。
このブログでは、この審査項目の読み解き方を、これから公募期限までの間に解説していきたいと思いますので、それを参考にしながら申請を頑張ってくださいね!