おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
10月24日、ものづくり補助金事務局は、13次締切の公募要領1.0版を公開しました。前版(12次公募1.0版)との違いを解説します。(誤字修正や言い回しの修正など、申請要件の変更を伴わない軽微な変更は除く)
ものづくり補助金13次締切 公募要領1.0版はこちら
ものづくり補助金13次締切のスケジュール
- 公募開始:令和4年10月24日(月) 17時~
- 申請受付:令和4年11月 7日(月) 17時~
- 応募締切:令和4年12月22日(木) 17時
- 採択発表:令和5年2月中旬頃
2022年度ものづくり補助金は13次締切が最終
なお、2022年度ものづくり補助金は13次締切が最終です。
最近の報道によると、2023年以降にもものづくり補助金は継続する見通しです。ただし2022年度補正予算が国会で成立するのが前提です。
特定事業者の一部のうち、酒販組合、酒販組合連合会、酒販組合中央会が補助対象に(P5,P6)
特定事業者の一部のうち、酒販組合、酒販組合連合会、酒販組合中央会が、また補助対象者となりました。酒販組合、酒販組合連合会、酒販組合中央会は、11次締切の公募要領で明記をされましたが、12次締切になって表記から削除されました。ところが13次締切では、また公募要領に明記をされました。よくわかりませんが、迷走している感じがします。
補助事業実施期間の変更(P10)
補助事業実施期間は、交付決定日から10ヶ月以内、または令和5年12月20日までのいずれか早い日のいずれかまでとなりました。これまでは「採択発表から12ヶ月以内」という要件もありましたが、それがなくなった形です。
なお、13次締切の補助事業実施期間は、これまでの公募よりも短くなりそうです。採択発表が2月中旬ですから、最遅な期限である2023年12月20日までは、採択発表から数えても10ヶ月程度です。実際の交付決定が出るのは、おそらく2023年3月になってからでしょうから、どんなに長くても9ヶ月半ほどしかありません。
機械装置等の納期には十分注意をして下さい。
グリーン枠における対象外の取組についての注記(P11)
グリーン枠における対象外の取組について、下記の記述が加えられました。
※ ②について、直接、設備投資に関係のない炭素生産性向上を伴う取組は、該当しません。 (例:社内全体での節電対策、設備投資による間接的な炭素排出量の削減等)(p11)
無理やりグリーン枠に応募しようとしたケースがあったのでしょうか。基本的には設備投資を行って、工程が大幅に短縮されるとか、これまで化石燃料を使っていた工程が電気に置き換えられた、というような案件が望まれているのだと思われます。
診療報酬・介護報酬を受ける事業に使用し得るものなどは補助対象外費用に(P20)
汎用性あるものは補助対象外ですが、その「汎用性あるもの」の例に、「診療報酬・介護報酬を受ける事業に使用し得るものなど」という一文が追加になりました。
当社は医療機関や介護事業所などの補助金支援の経験はないのでよくわかりませんが、保険診療などで使う機材は対象外になったということなのでしょう。あまり自信はありませんが、自由診療で使う機材でないとダメ、ということなのだと思われます。
なお本件に関しては、P14の重複案件(対象外案件)の説明としても下記の一文が追加されています。
公的医療保険・介護保険からの診療報酬・介護報酬、固定価格買取制度等との重複がある事業。
重複案件としてもこうした記述があるということは、そもそも診療報酬や介護報酬は補助金的性質の高いものなので、そうした診療に使う機材をさらに補助金で購入するというのは、いわゆる「補助金の二度取り」と見なす、ということなのかもしれません。