おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
エンゲージメント向上のための理論の一つである「リカバリー経験」理論について解説をします。「リカバリー経験」とは「従業員を休ませたらやる気が回復する」という当たり前の理論です。2回目の今回は「リカバリー経験」が示す4つの休み方について解説します。
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パフォーマンスを高める よい「休み方」とは?(リカバリー経験)(1)
おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。 エンゲージメント向上のための理論の一つである「リカバリー経験」理論について解説をします。「リカバリー経験」とは「従業員を休ませたらやる ...
リカバリー経験が示す4つの休み方=「心理的距離」
リカバリー経験が示す4つの「休み方」について、もう少し詳しく解説をしましょう。
まず「心理的距離」というのは、仕事から物理的及び心理的にも離れている状態や、仕事に関することを考えない状態のことを言います。休みと言っても、家で仕事をしている人とかいますよね。私はどっちかというとそうなんですけど、そんなことをせずに、休みのときは仕事を忘れちゃおうという休み方のことですね。
リカバリー経験が示す4つの休み方=「リラックス」
次に「リラックス」ですが、これは心身の活動量を意図的に低減させてくつろいでいる状態のことです。ごちゃごちゃしたところにでかけたりせずに、家で音楽を聴くとか、散歩するとか、そういう休み方のことですね。
リカバリー経験が示す4つの休み方=「熟達」
続いては「熟達」です。「熟達」と言われてもなんのことかよくわかりませんが、要は仕事以外の他の領域で、挑戦的な体験や学習などの活動をすることを指します。例えば山登りをしたり、趣味として語学教室に通ったりとかですかね。最近は若い女性の間で、ベリーダンスとかポールダンスなんかが人気なんですよね。そういう習い事に通うみたいなことですね。
リカバリー経験が示す4つの休み方=「コントロール」
そして最後が「コントロール」ですが、これは余暇時間に何をどのように行うのかを自分で決められる状態のことを言います。休みの過ごし方を自分で決められるということです。せっかくの休みなのに、町内会の寄り合いがあったりすると、がっかりするじゃないですか。人間には、自分のことは自分でコントロールしたいという欲求がありますからね。
4つの休み方が、どう従業員のパフォーマンスに影響するか
では、この4つの休み方が、どう従業員のパフォーマンスに影響するかという調査結果を見ていきましょう。ちなみにこの調査は、日本人の労働者を対象としたものです。
まず、この4つの休み方と、ワークエンゲージメントとの関係です。グラフが上に伸びているほど、ワークエンゲージメントが高いということですね。このグラフによると、コントロールができている人、リラックスできている人、熟達を行っている人のほうが、ワークエンゲージメントが高くなっています。特に熟達については、やっている人とやっていない人のワークエンゲージメントの差が、結構大きいですね。一方、心理的距離については、できていようがいまいが、あまりワークエンゲージメントに与える影響が変わりません。まあ、心理的距離を取っていてもいなくても、ワークエンゲージメントのスコアはそれなりに高いともいえそうです。
続いて、この4つの休み方と、ストレスや疲労についての関係を見てみましょう。これは結構顕著ですよね。心理的距離、コントロール、リラックスについては、できているほうが、圧倒的にストレスや疲労は少ないと言えそうです。ただ、熟達については、そんなに変わらないですかね。まあ休みの日に山登りにいったり、習い事をしたりすると、それなりに疲れますもんね。
そして最後、この4つの休み方と労働生産性の関係について見てみましょう。これはどれも、できているほうができていないよりも労働生産性が高いですね。
明日は、この4つの休み方を実現するには具体的にどういう方法があるかを考えてみます。