おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
週末のエモブロです。誰かに無視されるってすごく嫌ですよね。ぼくの母親は昔、機嫌を損ねると、ぼくをよく無視してました。無視でぼくをコントロールしようとしていたのですが、なぜこんなことをしてしまうんでしょうね?
母親だけではない。無視で他人をコントロールしようとする人
母親に無視をされると怖いので、最初のうちは「無視されていない」ことを確認するために、用事もないのにわざと母親に話しかけたり、おどけてみたりして、母親の反応を試してみました。それでも無視が続くようならば、これは母親が何かしらの原因で機嫌を損ねていることが確定します。ぼくは「ああ……またこれか……」という憂鬱な気持ちを抱えたまま、長いときには数ヶ月の無視に耐えなければならないのです。無視をされているときは、しおらしくしてしまうんですが、これが母親の思うつぼなんだろうと思います。
無視でコントロールをしようとする人は、母親だけではなく、社会人になっても何人かにお目にかかりました。実は他ならぬぼく自身もそのうちの一人です。ぼくも無視で他人をコントロールしようとする悪いクセがあるんですよ。陰険なヤツでしょ?
どうして無視をするのか?その背景はなにか?
無視をする理由については、この論文が一つのヒントです。これによると、無視(サイレント・トリートメント)をする人は、自分に自信がなく、父親や母親との関係に満足していないことが多いようです。また、父親や母親が子どもを無視する行為をよくやると、その子どもたちも同じように無視を使うことが多いということもわかったそうです。
つまり、親から無視をされて堪えた経験があると、無視が相手にダメージを与える手段として有効だと学習しちゃうんでしょうね。それで気に入らないことがあると、無視をして攻撃してしまうのです。
いや、気に入らないことがあればちゃんと話し合えばいいじゃないか?というのも正論ですが、「対立を避けたい」と思っている人ほど、無視を使う傾向があるという話も聞いたことがあります(これについてのソースは英語版のwikiだけです。すみません💦)
つまり対立は避けたいけど、気に入らない相手に効率的にダメージを与えたい、というシチュエーションで、無視という戦術が発動するというわけですね。卑怯なやり方ですよねえ(鏡に写った自分に対してつぶやきながら)
無視は一種の防衛反応
ここからはぼくの個人的な見解ですけど、人が誰かを無視するっていうのは、実は自分を守るための手段、つまり防衛機制みたいなじゃないかと思うんですよね。
簡単に言うと、何かが怖くて、その「怖いもの」から自分を守るために、無意識に「無視」という方法を使うわけです。自分自身を振り返ってみると、特に「この人には嫌われたくない」と思ってる人と何か問題があったときほど、つい無視してしまう傾向があったことに気づきます。矛盾してるし変だと自分でも思うんですけど、直接向き合う勇気がなくて、無視して、それで「気づいてほしい、分かってほしい」と内心で願ってるんですよ。
でも実際には、無視された人が「ああ、今村くんは悲しくて怒ってるんだ、ごめんね」と察してくれるなんてことはほぼありえなくて、大抵は「なんで無視するの?最低」と思われておしまいです。でも、そのごくわずかな「分かってくれるかも」っていう期待で無視してしまうんです。それ以外の方法は、怖くて手が出せないんですね。
母親も多分同じだったんじゃないかと思います。彼女はきっとぼくに対して「お母さんの気持ちに気づいてほしい」と望んでいたんだと思います。何十年も経ってようやく、母親はかわいそうな人だったんだと憐れみの目で見ることができるようになりましたけど、自分から相手に向かい合おうとせず、相手に答えを出させようとするのは、良くない方法ですよね。そんなやり方で人間関係がうまくいくわけないんですから。(と、自戒しつつ……)