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「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」公募サイトが公開

https://imamura-net.com

おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

2月20日、経産省は「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」の公募サイトを公開しました。公募開始は3月上旬、公募締切は4月~5月頃のようです。同時に公開された概要資料を解説します。

「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」公募サイトはこちら

「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」概要資料はこちら

「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」の目的はなにか

概要資料によると、この事業の目的は以下の通りです。

中堅・中小企業が、持続的な賃上げを目的として、足元の人手不足に対応した省力化等による労働生産性の抜本的な向上と事業規模の拡大を図るために行う工場等の拠点新設や大規模な設備投資に対して補助を行います。

ここではポイントが3つあります。

  • 賃上げが必須
  • 省力化で労働生産性を抜本的に高める内容が必須
  • 事業規模の拡大が必須

ここから推察すると「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」の狙いとする事業内容は、具体的には以下のようなものだと推察されます

  1. とても需要の高い新製品の製造などを行う
  2. その需要の高さを満たすには、工場新設も含めた自動化が必要

例えばですが、熊本ではTSMCが進出してきましたが、この半導体生産を支えるような中小・中堅企業が自動化ラインを中心とした新工場を建てて、巨大な需要を満たせるようにするというイメージだと思います。(時期的に考えても、もしかしたらこの補助金は、半導体分野を想定したものかもしれません)

「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」の事業概要

事業概要は以下のとおりです。

ここでのポイントのひとつは「投資額10億円以上」ですが、これは補助対象経費分…つまり建物(上モノのみ。土地は含まず)と機械装置・ソフトウェアの購入費だけで10億円がかかる投資を対象としています。

「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」の審査ポイント(≒審査項目)

審査ポイント(≒審査項目)についても概要資料に書かれています。申請者によるプレゼンがあるようですね。

ざっと見た感じ、いつもの中小企業向け補助金の審査項目とそれほど代わりはありませんが「経営戦略上の補助事業の位置づけ」や「長期ビジョン」というキーワードが見られるとおり、一過性の設備投資にとどまらない、大きな観点での経営戦略を申請書やプレゼンで表現する必要があります。

なお地域未来牽引事業の承認企業とパートナーシップ構築宣言登録企業は加点をされるようです。

「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」のスケジュール

スケジュールは以下の通りです。上モノと設備だけでも10億円の投資額が必要なのに、1~2ヶ月くらいしか準備期間がないとは、かなり乱暴なスケジュールです。2次公募もあるようですが、土地の取得や許認可や法規制などの目処がたっていないと応募が難しいスケジュールだと感じます。うがった見方かもしれませんが、ひろくあまねく対象にしている体ですが、ある程度対象者が絞り込まれているのではないかという気がしますね。

 

 

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