おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
自分でも忘れそうになるのですが、いちおう中小企業診断士とかいう資格を持っています。この度3度目の更新登録手続きが終わり、新しい登録証が届きました。節目ということもあり「なんで診断士の資格を取ろうと思ったのか」を振り返ってみます。
今回もICチップがない
中小企業庁から何か届いたので「いつもブログで行政批判しているのがバレたか?」と思ったのですが、なんてことはない、ただの登録証の送付でした。
今回もICチップがありませんね。ぼくにとっての2世代前の登録証(10年前~5年前の有効期間のもの)には謎ICチップがあったのですが、1世代前からなくなりました。今回のもICチップはないですね。まあ普通に考えてコストカットでしょうけど、それにしても味気ないデザインですな。(文字の羅列だけでもはやデザインとも言えない代物)
他人に認められたいという一点だけで診断士を目指した
日常の仕事では、自分が診断士だってことって全く意識しないんですよね。協会にも入ってないし、診断士仲間ともほとんどつるんでないし、自分の会社のウェブサイトにも、資格持ってるってのが書いてあるのは略歴のところだけですからね。
名刺には診断士って書いてあるけど、それで「おっ!診断士なの?」って言われることは全くありません。過去に「診断士で得したな」と思ったことといってパッと思い出すことといえば、カーシェアのタイムズカープラスが個人事業主でも法人会員になれたってことくらいですかね。
全く診断士には思い入れのないぼくですが、これでも当時はまずまず一生懸命勉強したんですよ。でも振り返って考えてみると「ぼくみたいな何も知らないダメで無能な人間でも、資格を取ればみんなに認められるかもしれない」と思って勉強していたんですよね。もっとぶっちゃけて言うと、資格を取って「すごい!」と言われることが目的だったので、別に診断士でなくてもよかったんですよ。他にも資格はいろいろあったけど、弁護士や税理士みたいなガチな資格に挑む勇気がなかったので、難易度もそこそもの診断士を消去法的に選んだというのが本音のところです。
つまりは「他人の評価」を得るために勉強をしていたわけなので、勉強してるときも、他人のことが気になって仕方がありませんでした。初めて受験した年は不合格だったんですけど「なんであいつが受かるのかな」とか「自分のほうが上なんだけどな」とか思って、自分の不勉強のことは棚にあげてたんですよ。嫌なヤツですよね。
2回目の受験で合格したんですが、それでも満足には程遠い感じでした。合格したときに感じたのは、「えっ?なんで合格したの?」という驚きだけで、「合格したぞ!すごいだろ!俺のことを認めてくれ!」って気持ちには一切ならず、充実感も満足感もありませんでした。何事もそうかもしれませんが、勉強をすればするほど、自分が何も知らないことを思い知らされてくるんですよ。診断士を名乗れるようになったこの15年を経って振り返ってみても、一番よかったのは、診断士を目指すという過程で、自分のこうしたゆがんだ考え方に気づけたことかもしれません。
「診断士」を誇るよりも、本物の「経営者」になってみたい
かといって「診断士としての責任を改めて認識する」とか「今後は自分の成長と向上のために努力し、診断士としての役割を全う」なんてことは全く思わないですね😅
診断士(というかコンサルタント)という仕事をしていてつくづく感じるのは、助言をするだけの虚業はもう飽きたので、自分でなにかの実業を経営したいという思いです。といっても、元手がかからなくて、売上がほぼ付加価値額となるこの仕事の旨味も知っているので、投資や仕入れをして収益を上げるというビジネスモデルになかなか腰があがりませんけどね。
でも診断士も惰性の4期目だし、今回こそは本気出してやってみようかな。「診断士」を誇るよりも、本物の「経営者」になってみたいなあ。