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【内部監査レベルアップ講座】ChatGPTでISO内部監査チェックリストを爆速作成してみた(1)

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おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

多くの企業でISOの内部監査にチェックリストが使われます。内部監査のチェックリストは便利なツールである反面、作成や更新に手間がかかるというデメリットがあります。このデメリットを、AIで克服できないか検証してみました。

動画でも解説しています(無料・登録不要)

3つのパターンで検証してみます

今回行う内容を説明します。今回は以下の3つの実験をしてみます。

  • ISOマネジメントシステム(ISO9001)規格要求事項の箇条7.2に基づいて力量の監査をするためのチェックリストを作成します
  • 架空の企業の品質マニュアルを参考にして、同じく力量を監査するためのチェック リストを作ります
  • QC工程表をAIに読み込ませて製造プロセスを監査するためのチェックリストを作ってみます

チェックリストの作成は、Chat GPT-4oを使って試します。ChatGPT-4oは、無料で誰でも 使えますが、無料プランだと利用回数に制限がありますので注意をしてください。

規格の箇条7.2に基づいて力量を監査するチェックリストを作成する

まず規格要求事項の箇条7.2に基づいて力量を監査するためのチェック リストを作ってみましょう。

ChatGPTに、こんなプロンプトを投げかけます。

あなたは、ある製造業の管理職です。近々ISO9001の内部監査員として内部監査を行う予定です。内部監査に先立ち監査チェックリストを作成する必要があります。以下にISO9001:2015の規格要求事項の一部を示しますので、これに基づいてチェックリストを作成してください。

これに続いて、箇条7.2の規格要求事項を貼り付けて、投げかけてみます。。

するとChatGPTが作ったものが、次のようなチェックリストです。

表形式のチェックリストを作成する

チェックボックスもあって、チェックリストっぽいものを作ってくれましたね。また、確認すべき文書名のようなものも書いてくれてます。ただ、一般的にチェックリストというと表形式担っていると思いますので、次のようなプロンプトを投げかけます。

チェックリストを表形式にまとめてください。その際、内部監査で確認すべき文書名も一緒にしてください。チェック項目が規格のどの項目に該当するかも示してください。

すると、以下のように表形式にしてくれました。

チェック項目を5つ上げてくれました。規格のa)に対して1項目、b)に対して1項目、といった感じですね。

チェック項目の中身を評価する

具体的に見ていくと、例えば1.では、「組織内で品質マネジメントシステムのパフォーマンス及び有効性に影響を与える業務を行う人々に必要な力量が明確にされてますか?」というチェック項目になっています。これは、規格要求事項を単に疑問文にしたような感じでですね。

2.は「必要な力を備えるために、適切な教育、訓練、または経験が提供されてますか?」となっていますが、これは規格要求事項の本来の趣旨とはちょっと違うように思います。チェックリストは「教育訓練をやっているか?」を問うていますが、この規格要求事項の本来の趣旨は「力量ある人に仕事をさせること」(反対に言うと、力量のない人には仕事をさせない、ということ)のはずですね。

3.も規格要求事項を疑問文にしただけですね。

このように、チェックリストは作ってもらえましたが、規格を単に疑問文にしただけというような感じがあり、ちょっと物足りないかなという気がします。期待としては、有効性審査につがるようなチェック項目がほしかったのですが。

有効性審査に関するチェック項目を作る

有効性審査とは、システムとして有効に機能しているかどうかをパフォーマンスが向上しているかどうかで判断する審査のことです。箇条7.2でいうと、要は、力量に関する様々な取り組みが、本当に力量の向上につがっているのかどうかや、究極的には不良を減らすことにつがっているかをチェックするということですね。

こういうチェック項目も入れてみて、と投げかけてみます。

6.と7.に、有効性審査に関するチェック項目を作ってくれました。

6.では、「教育訓練や力量向上の取り組みが、実際にパフォーマンス向上や不良削減に繋がってるか?」という質問ですが、これを内部監査でそっくりそのまま、相手方に訊いたとしても、即答できるような質問ではないと思いますね。(訊かれたほうも困る質問だと思います)

7.では、「力量向上施策の有効性を定期的にレビューし、必要に応じて改善が行われているか?」ということですが、これも即答が難しい質問だと思います。

これは個人的な見解ですが、例えば力量だと「力量が原因で起きた不適合が再発していないか?」や「教育訓練前後のパフォーマンスを、どのような指標でどのように測定してるか」といった、仕組みの面とか不適合の再発の面から訊くというのが、回答しやすい有効性審査に関する質問だろうと思います。

確かに瞬時にチェックリストを作ってはくれていますが、このチェックリストの出来栄えは、大体100点満点で50点ぐらいかなっていう気がします。

明日は、マニュアルに基づいて内部監査チェックリストを作ってもらおうと思います。

  • B!

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