おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
昨日、大阪を中心とする近畿圏を襲った地震には驚きました。僕は阪神淡路大震災を神戸市内で経験しているのですが、その時のことを思い出しました。一方、当時は学生だった僕も、今では子育て中のフリーランス。これまで何度も避難訓練はしてきましたが、子どもがいるということで想定外であったことも数々ありました。
こども園への送りの最中に揺れにあう
最大の揺れがおきたのが午前7:58のこと。ちょうどその時は、こども園に子どもを連れ、お支度をしていたときでした。緊急地震速報よりも早くくる揺れ。とっさに子どもを抱きかかえました。園の子どもたちもさすがにこれほどの大きな揺れは経験がなく、不安な表情を見せていました。
先生方も訓練のたまものか、素早い動きと状況判断で、その場は何事もありませんでした。
人手不足のこども園
しかし午前10時過ぎ、次のようなメールが園からきました。
通常どおりの教育・保育は行っております。子どもたちも落ち着いて普段通り生活しておりますが、電車が止まっており職員の人数が確保できておりませんので、ご家庭で保育が可能な方は家庭保育と、お迎えのご協力をお願いいたしております。
この時、交通網はほとんどすべて停止していたので、こういうことはありうることです。僕はモノが散乱した家の片づけを終え、子どもを迎えに行きました。
たまたまこの日は自宅で事務処理をする予定だったのですが、遠方に出張であったならば、帰宅困難になっていたはずです。我が家は共働きで、妻も勤務が大阪市内で、二人とも帰宅困難となったら、子どもは一体どうすればいいのか!?という思いになりました。この日はたまたま大丈夫でしたが、今後の余震のことも考えると、心配はつきません。
自宅でのモノの散乱と危険性
じゃあ自宅で被災していれば安心であったかというと、そんなこともないでしょう。我が家はマンションの高層階にあり、揺れは地上付近よりも大きかったはずです。実際、子ども園から自宅へ戻ってみると、棚などから落下したモノで家の中はめちゃめちゃでした。
特にまずいと思ったのが冷蔵庫。揺れの向きと冷蔵庫の向きが合致していたためか、冷蔵庫の扉があき、中のものが飛び出していました。冷蔵庫の置いている場所は、通常は妻が座る場所。食事中に揺れが来たならば、妻の頭を直撃していたかもしれません。
また、トイレも同様でした。棚の上からものが落下。子どもが用を足しているときに揺れが来たと思うと、怖いですね。。
たまたま家を出ている時間帯だから大丈夫でしたが、いつ来るかわからないのが地震。いろいろと対策の甘さに気が付きました。
帰宅困難者をカーシェアリングで迎えに行く
妻も通勤途中で揺れにあいました。幸いなことに、比較的自宅から近い場所で電車が停車し、すぐさま電車を降りることができたようです。しかし自宅から近いといっても10kmちかくある地点。徒歩以外の帰宅手段がありませんでした。
我が家は車を持ちません。カーシェアリングサービスを利用しているのですが、さすがにこの日はどのステーションも車が出払っている状態です。やっとのことで予約ができたのが14:30。ここから車で妻を迎えに行きますが、これも結構なリスクです。まず、阪神高速が全線停止していた関係で、東西を結ぶ国道は大渋滞。カーシェアリングは決められた時間までに戻さなければなりませんが、渋滞にはまると時間が読めません。そして道路状況によっては事故の可能性もあります。
無事に妻をピックアップして自宅に戻ることができましたが……自宅からたった10kmでも7時間かかってようやく自宅にたどり着いた状況ですから、これが20km以上離れた大阪市内で被災したと思うと冷汗がとまりませんね。
備蓄の不備
我が家には防災グッズとして最低限のものがありますが、本当に最低限なのです。特に水は、備蓄していた水の消費期限が切れてからというもの、買い替えを怠っていたこともあり、無備蓄状態。すぐさま風呂に水を溜め、鍋や空いているペットボトルに水を詰めましたが、長期籠城となるとそうもいきません。慌てて近所のすーぱーで、2lのペットボトルを16本買いましたが、揺れのためにエレベーターも停止。高層階まで重い荷物を汗だくになりながら運ぶことになりました。
管理職・経営者の判断
この日はたまたま、午前中に荷物の受け取りをする予定になっていました。
「さすがに地震だし、時間通りにはこないだろう」
と思っていましたが、重たい荷物をもって、エレベーターが止まっているなか、配達員さんは荷物を時間通りに持ってきてくれました。
これは消費者にとってはありがたいサービスではありますが、配達員さんの安全の確保という面からいうと、これで本当によいのか……という気持ちがぬぐえません。余震の危険性や、落下物によるケガなどの二次災害もありうることですから。
フリーランスだから被災時にできること
しかし、子どもや帰宅困難な家族を迎えに行ったり、急遽買い物に行ったりできるのは、僕がフリーランスになったからこそだともいえます。会社に勤務することが義務付けらえれていれば、自分の独断でこういう行動をとることは難しかったかもしれません。家族優先だと言っても、やはり上司の判断を仰がねばならず、前述の通り、上司や経営者の判断が必ずしも社員の個々の安全や懸念に応えるものではないかもしれないからです。
そういう点では、フリーランスになってよかった、とも思いました。
しばらくは余震に注意が必要ですね。大きな揺れが来ても大丈夫なように、対策も講じます。対策を講じる時間的な余裕を自分で作りだせるのも、フリーランスだからこそと言えますかね。