おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
2月23日にH30補正(H31実施)ものづくり補助金1次公募1次締切の受付が終了しました。平成25年度補正で実施したとき以来の「1次締切」制度ですが、これの採択発表日はいつになるでしょうか。過去のデータや公募要領、報道などから予測をしたいと思います。
平成24年度補正・平成25年度補正の際はどうだったか
まずは過去のデータを参照します。今回同様、1次公募1次締め切りという方式がとられたのは、平成24年度補正と平成25年度補正の1次公募でした。その際の採択発表日はいつだったでしょうか。
参考になりそうなのは平成24年度補正の1次公募1次締切です。この時は公募期間が10日間しかありませんでした。今回の公募でも公募期間が5日しかないことに驚きや戸惑いの声が聴かれていましたが、過去のデータを見ると同じくらい短い公募期間があったのです。過去のデータを知っていれば、公募期間が極端に短くなることは予測可能でした。なお、その平成24年度補正の1次公募1次締切は、3月25日に公募が締め切られ、4月30日に採択が発表されています。締切から採択発表までの審査期間は36日でした。
今回(H30年補正1次公募1次締切)の公募締め切りが2月23日ですから、そこから前例を踏襲して36日で発表になると仮定したら、3月31日になりますね(日曜日ですが)。
中小企業庁のホームページや公募要領にはどのように書かれているか
まず中小企業庁のホームページでは「早ければ3月中にも事業を開始できるようなプロセス(ファストトラック)を導入します。」という表現が見られます。ここで書かれているのは採択発表日ではなくて、事業開始日のことですね。
一方、公募要領には採択発表日についての記載があります。第1次締切分については3月中に採択発表を予定とはっきり書いていますね。
この2つの情報を信用するとなると、1次締め切りは次のようなスケジュールとなるはずです。
H30補正の公募要領を読むと、採択発表後に交付決定の申請をするというプロセスは従来通りのようです。したがって、採択発表は交付決定に先立って行われる必要があります。交付決定よりも何日か早い時点で採択発表をされると考えるのが自然です。
経産大臣も3月中の事業開始を明言している
下記の記事は公明党のホームページからの引用ですが、この質疑の中で世耕経産相は「3月中にも事業が開始できるようにする」と述べています。大臣が国会の場で表明しているのですから、これが実現する可能背性はかなり高いと思われます。
結論。1次締切の採択発表は3月18日~22日の間ではないか
これらの情報を総合すると、1次締切の採択発表は3月18日~22日の間ではないかと思われます。交付決定申請の手続き期間を1週間と見積もっています。交付申請提出から交付決定まで1週間で行われるというのは、過去の例からいうとかなりタイトなスケジュールだと思われます。しかし今回は公募期間も短いですし、1次締切の評価はハードルが高いこと(下記参照)などがあらかじめ公表されています。申請数も採択数も従来よりもかなり少なくなると思われることから、この程度のスケジュールでも対応可能かもしれません。
具体的には、3月に発表を予定している第一次締切応募分の審査では、評価が特に高い案件のみを採択することとし、ここで採択されなかった案件は、点数を持ち越して第二次締切応募分と一緒に審査を行います。