おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
今日は日曜日ですが、皆さんのご気分はいかがですか?ネットでたまたま「好きな曜日」の調査結果を見つけたのですが、日曜日は結構不人気な曜日なんだとか。なんでこんなことになるのか、考察してみました。
はたラボ~パソナキャリアの働くコト研究所の調査の場合
僕がたまたま見つけた記事はこれですね。
この調査結果によると、好きな曜日ランキングは次の通りでした。
- 金曜日
- 土曜日
- 水曜日
- 木曜日
- 日曜日
- 月曜日
- 火曜日
まあ僕もこれに近いような回答をするだろうなあと思ってみていたのだけれども、日曜日の不人気さにびっくりしたわけですよ。
だって日曜日って(多くの人にとっては)お休みですよね?お休みである日曜日が、金曜日はまだしも、ド平日の水曜日や木曜日よりも不人気ってどういうことよ?って思ったんですよね。「サザエさん症候群」という言葉もあるので、日曜日が不人気だとはわかるけれども、ここまでとは……という感想です。
他の調査でも同じなんだろうかと思って、いくつか調べてみました。
フルーツメールランキングの調査の場合
個人ブログのソースしか見つからなかったのだけれども、こういう結果もありました。
- 土曜日
- 金曜日
- 日曜日
- 水曜日
- 月曜日
- 木曜日
- 火曜日
ここでは日曜日は第三位に躍り出ているけれども、やっぱり平日の金曜日にはかなわない。
米国ギャラップ社の調査の場合
これは日本国外でも同じ傾向なのだろうかと思い、米国での調査結果を調べてみました。CNBC系列のサイトの記事で、ソースはギャラップ社の調査結果なので、上で紹介した日本の調査結果よりは多少は信頼性があるかもしれません。
この調査結果は次の通り。
- 金曜日
- 土曜日
- 日曜日
- 月曜日
- 水曜日
- 木曜日
- 火曜日
これはほとんど「フルーツメールランキング」の結果と同じ。米国でもやっぱり傾向は変わらず、日曜日はこの程度のランキングなんです。
3つの調査をまとめてみると……
上記3つの調査をまとめてみましょう。
フルーツメールランキング | はたラボ | ギャラップ | (米国) | |||||
1位 | 土 | 金 | 金 | |||||
2位 | 金 | 土 | 土 | |||||
3位 | 日 | 水 | 日 | |||||
4位 | 水 | 木 | 月 | |||||
5位 | 月 | 日 | 水 | |||||
6位 | 木 | 月 | 木 | |||||
7位 | 火 | 火 | 火 |
期待が好き嫌いを決めている
この結果から推測できることは「期待が好き嫌いを決めている」かもしれないということでしょうかね。金曜日は平日だけれども、土曜日と日曜日があとに控えているから「好き」なんでしょう。その点、日曜日は一般的には休みの日ではあるけれども、翌日に月曜日を控えているから、金曜日や土曜日ほどは好きではない、ということなのかもしれない。
日米でも似たような結果になっているので、国民性というよりかは人間が共通にもっている感情なのかもしれない。
今すぐキスをするよりも3日後のキスのほうが好まれる
実はこれと似たような調査結果を見たことがあります。
ちょっと引用しますね。
我々は何かを心待ちにしているだけで幸せに感じるものです。行動経済学者のジョージ・ローウェンスタインは、彼の大学の生徒に聞きました。「有名人と情熱的なキスができるとしたら、いくら払いますか? そのキスがいますぐできるなら? 3時間後、24時間後、3日後、1年後、10年後なら?」と。
彼らがもっとも多く払うと答えたのは、いますぐではなく、3日後のキスでした。待つためにより多くのお金を払うのです。1年や10年は待ちたがらなかったようです。誰も年を取った有名人とはキスしたくありませんからね。しかし3日が最高点だったようです。
なぜ3日後なのか?という点については、すぐキスするよりも3日後にキスできるほうが、その間の期待感とスリルで幸福になれるからだと考察されています。この調査結果からも、人は「期待」の中を生きるほうを好ましいと思う傾向にあると言えそうです。
期待の中を生きずに、今ここを生きる
とはいえ、日曜日はやはりお休みの人が多いわけですよ。家でゴロゴロもできるし、ブログを書くこともできる。外に出かけることだって、家族との時間を満喫することだってできるわけだし、仕事に拘束される平日よりはずっと自由に過ごせるはず。でも多くの人は、その自由に過ごせる時間を、やがてくる月曜日の憂鬱さをどこかに抱えながら過ごしているわけですよね。これはもったいないなあと思う。
日曜日に限らないけれども、私たちはまだ到達していないことについての不安に囲まれて生きているとも言える。やがてくる将来の不安。親の介護が必要になったらどうしよう。子どもが反抗期になったらどうしよう。私自身が病気になったらどうしよう。あの人に嫌われたらどうしよう……と。
私たちは同時に、「期待」にも支配をされていると言える。私はこんなところでくすぶっている人間ではない、私はもっと成功するはずだ、私の人生は好転するはずだ、あの人は私に振り向いてくれるはずだ。私は集団に受け入れられるはずだ……という期待を抱えていて、期待通りにコトが運ぶかどうかに心を揺さぶられながら生きている。
そういった見えない不安や期待に心を動かされてしまうのは仕方がないことですが、今この瞬間、なんの痛みもなく、空腹もなく、自分の意思で自由に時間の使い方を決められることを満喫できるようになりたいと、僕自身は思います?