先日のブロクで「開業届の提出が、開業準備で最初にしたこと」みたいなことを書きましたが。よくよく考えてみるとそれは正確ではありませんでした。ホントのホントに最初にしたことは、印鑑を買うことでした。
個人事業主の仕事用に買った印鑑は2つ
仕事用に買った印鑑は2つ。それは
- 代表者印(いわゆる丸印というもの) 18mm
- 銀行印 13.5mm
でした。僕はこれとは別に、結婚した時に登録した実印をもっているので、仕事で使うのはこの3つということになります。(その他、シャチハタももっているので4つか……)。一般的には、リスクをさけるため、実印と銀行印、代表者印はわけたほうがよいと言われています。(どれか一つがなくなれば、いろんなところに手続きにいかないといけないので)
実印を12年前に購入した時は、1個1万円くらいする象牙のものを買ったので「印鑑を買う支出はもったいないなあ」と思っていましたが……最近は印鑑も安いですね。amazonで買った下記の印鑑なんて、1個800円ですよ。それでいてクオリティもそれなりなので、1万円も出して買ったあの実印は――しかも12年間で1~2回しか使っていない――は、一体何だったんだという話です。
公庫の融資のための書類に押す印鑑が多すぎる問題
特に印鑑で戸惑ったのが、公庫から融資を受ける際に必要となる印鑑。借用書には実印が求められるのだけれども、入金のための口座確認書には銀行印が、そして団体信用保険の申込書が代表印と、実に3種類の印鑑が必要となりました。そのつど印鑑をさがし、「これかな?」と確認し、ドキドキしながら押すという作業の繰り返しで、何度となくサインでいいやん!と叫びたくなりました。
印鑑の怖いところって、提出したあとに「このハンコ、違いますよ」と突き返されるところなんですよね。その度に処理も遅れるし、確認するほうの手間も大変じゃなかろうかと想像するんですけどね。しかもサインよりも印鑑のほうが、最近の技術では偽造が容易なんだそうです。サインだと角度やストローク圧力、微妙な線の変化など、個々の特性があって、コンピューターなどでの再現もいまだに難しいのだそうです。
もうサインでいいんじゃないかと思うけれども、いくつもの法律の改正が必要であったり、銀行員もサインの偽造を見抜く訓練などを受けているわけではないので、そうそう簡単に印鑑文化はなくならないんでしょうね。