おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
先週末に平成30年度ものづくり補助金1次公募早期審査分の採択結果が発表されました。そこで公表されたデータをもとに、都道府県別の採択率を推測してみました。どのような結果になったでしょうか?
採択者数の集計はcountif関数ですぐできる
都道府県別の採択数を調べるのは比較的簡単です。全国中小企業団体中央会が公表している全国採択事業者一覧を数えていけばいいだけです。下記のリンクをクリックすると、pdfで公開されている採択者一覧を見ることができます。このpdfをExcelに変換し、countif関数で数えれば、都道府県別の採択数を調べるのは簡単です。
ただしこの方法でカウントしても、ちゃんと採択企業数は公表通りの332件になりました。(当然?)
分母(申請数)の予測をどうするか
問題は分母です。すなわち、都道府県別の申請数を調べることです。これはどこにも公表されていませんが、推測することはできます。同じくpdfで公開されている採択者一覧を見てみると、受付番号が書かれています。おそらくこれが、全ての申請者に対して割り当てられた一意の通し番号です。例えば北海道の採択事業者は、3001110001から始まり3001110021で終わっています。受付番号の命名規則はだいたいわかっていて、先頭の30が年度、01が都道府県番号、次の1が1次公募を、その次の1が1次締切(早期審査分)を示していると思われます。残りの4桁が、都道府県で独自に割り振れる領域でしょう。ここから推測すると、北海道では0001番から少なくとも0021番までの申請があった(つまり21件程度)、と推測できます。
しかしこのように素直な命名規則ばかりではありません。例えば福島県では先頭の番号が300711002であり、その次が3007110501です。おそらく、一般型と小規模型とで分けているのではないかと思います。このような都道府県ごとのクセのようなものがあります。
というわけで、次のように申請数を予測しました。これは僕の独断と偏見による集計方法なので、あくまでも予測であり、実態とは異なる可能性がおおいにあることにご留意ください。
- その都道府県の最終番号を控える
- 最終受付番号をすべて足すと1,001となり、公表されている1,111件よりも110少なくなる
- この110を、各都道府県に案分する(案分の方法は、全採択件数に締める当該都道府県の割合で)
採択率はどうなったか(1次との比較つき)
上記の条件で計算した結果、採択率は次のようになりました。
ただしこの結果は、僕が仮定に仮定を重ねて無理やりに算出したものです。もっとよい計算方法があるかもしれませんが、速報性を重視し、この時点で考えた方法で算出したものにすぎず、実態どおりでないことを、重ねてご留意ください。
この結果から何が見えるか
都道府県ごとの採択率のバラつきが多いように思います。昨年度から、都道府県ごとのばらつきが大きくみられるようになっています。明確な規則性を見出すことが難しいですね。
あくまでも噂なのであまり信用しないで頂きたいのですが、今回の早期審査分の審査は中央で一括して行われたという噂があります。その噂が本当であれば、そのあたりが影響している可能性ありますね。