ものづくり経営革新等支援機関

暗くてオモロクナイ自分だとあきらめて生きる

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おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

僕は地方出身関西在住者――いわゆる「エセ関西人」――ですので、実は「お笑い」に対してはほとんど思い入れがありません。しかしそんな僕がほんの一時期、「面白い人になりたい!」と頑張っていた時期がありました。

20代の頃、就職をした頃に

僕は18歳でこっち(関西)に出てきて、そのまま学校を卒業して、関西で就職をしました。就職した会社の同期のうち、仲がよいのが5~6名いたのですが、なぜだかよくわからないのですけれども、この同期の集団が、やたらお笑いに厳しい集団だったのです。

本題からは外れますが、関西人はオモロイというイメージがあるのは周知のことである一方、ほとんどの関西人はことさら面白く振る舞おうとはしない、普通の人ではないかと思っています(僕の配偶者様もそんな感じですしね)。しかしこのときは、神のいたずらなのか何なのかは知らないけれども、僕以外のほとんど全員が、面白さにこだわる連中だったのです。例えばある人は、小学生の頃から「お笑いネタ帳」というのを独自でつけていて、面白くなりたいと努力をしていました。

そういう同期の集団にいたので、お笑いに興味のない僕はよく

「今村は本当におもんないよな~w」

「今村の話にはオチがないw」

などとイジられたものでした。

そしてこの時僕は、面白く振る舞わないと集団の中で認められないと思ったんでしょうね。で、「オモロイ人にならなければならない」という努力をするようになったのでした。

オモロくなる努力は苦痛

同期の一人のマネをして、僕も「お笑いネタ帳」をつけることにしたんですよ。しかし、ネタ帳のつけかたがよくわかりません? 当時はネットも普及しはじめのころで、僕もあまり使いこなせてなかったので、「ネタ帳のつけ方」のようなノウハウをネットで調べることは難しかったのです。とりあえずお笑い番組を見て、これ使えそうだな~と思うのをメモするのが精一杯でした。

ネタ帳のほかは、本屋にいって「芸人に学ぶ 面白い人になる方法」みたいな本も買ったかな?もうタイトルも忘れちゃいましたけどね。

で、「オモロイ人と呼ばれたい」と思い、こういう取り組みをするのですが……はっきりいって苦痛なんですよね。

そもそも僕はお笑いには興味がないんですもん。興味のないものを無理やり学ぶって、学校の勉強をやっているのと似たようなものですよ。やりたくはないけれども、やらなきゃ認めてもらえないという義務感みたいなものでやってましたからね。僕の心の中から湧き上がるような気持ちで「オモロイ人になりたい」と思ってやっているわけではないので、苦痛なのは当たり前なんです。

僕はオモロクナイ僕でしかない

ほどなくして「お笑いネタ帳」を書くことも、お笑い番組を見ることも、しなくなりました。結局、この同期5~6人も、その後は人事異動などで異なる部署に散ってしまい、日常で会う機会はほとんどなくなってしまいました。

「オモロイ人と呼ばれたい」というプレッシャーから解放されて、正直僕はホッとしました。

今思うと、「他人のモノサシで自分を評価する」という僕の悪い癖が出まくったエピソードだと思います。そもそも「面白くないと他人に受け入れられない」というのは、同期の誰かがそのように宣言したわけでもなく、僕が勝手に想像して信じていたことにすぎません。自分で勝手に生きるハードルを上げて、そのハードルが超えられなくて苦労してるんだから、ある意味で「オモロイ」ヤツだなと思います。

はっきり言いましょう。僕は全然、オモロクナイのですよ?

オモロイ彼らのマネをして、仮にオモロイと認められたとしても、それは僕ではありません。オモロイ誰かの皮をかぶった誰かに過ぎないのです。明るくオモロイ生き方は魅力的だけれども、努力してそうなろうと思うことは僕には苦痛でした。だから、明るく面白い生き方は、僕の生き方ではないのだと思います。

暗く、ジメジメと重たく、自分のドロドロとした内面をこういうブログに吐き出す僕のほうが、よっぽど僕の性にあっているような気がします。仮に、苦痛をおして努力をして、僕がオモロクなったとして、そんな僕が仲間から「お前、オモロイ奴だな」と認められたとしても、その認められた自分とは、一体何者なのでしょうかね。

ブログをやっていてもたまにもたげてくる「オモロイ人になりたい病」

どうしてこの話をするのかというと、ブログを書いていても、「オモロイ」自分にならなきゃと感じることがあるんですよ。ブログをやっている人は多様です。考え方が「オモロイ」人、世界の切り取り方が「オモロイ」人、行動が「オモロイ」人、文章が「オモロイ」人。オモロイ人はたくさんいます。そういう彼らのブログを読んでいると

「すごい!」

「僕も彼らのようになって、賞賛がいっぱいほしい!」

と思うことも、正直なところしばしばあります。(興味なさそうなフリしてるんですけどね?

でもそれは、彼らだからできることであって、僕はやはり「オモロクナイ僕」でしかないと踏みとどまりながら、僕のスタイルでやっていくしかないのかなという結論に、いつも落ち着きます。

他人の賞賛を得ることから多少は踏みとどまれるようになっただけでも、20代の頃と比べて、進歩したと言えるでしょうかね……?

  • B!

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