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「自分を大きく見せたい」という気持ちに潜む危うさ

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おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

週末のエモブロです。実はかつての上司が職歴を詐称していたことがあったんですよ😅もうそれがわかった瞬間に、「あっ、この人のことを信用してはダメだ」って思っちゃったんですよ。でもぼくの中にもそんな「自分を大きく見せたい」という気持ちがないわけではありません。

かつての上司が職歴を詐称していた

ぼくみたいに何度も(4回も)転職を繰り返していたら、いろんな会社でいろんな人を見ます。

ある時のある上司は、ご自身がとある大手企業の出身だということを、ことあるごとに話していました。自分の前職の話を何度もする時点で「いろいろヤバそうだな」とは思っていたのですが、ある時に知ってしまったんですよね。その上司は本当は、その人のいう大手企業の出身ではなく、その子会社の出身であるということを😅本当は子会社で働いていたのに、対外的には本体たる親会社で働いていたように嘘をついていたということです。

もともと自慢話が多い人だったので警戒していたのですけど、それが嘘だとわかった瞬間に「あっ、この人のことを信用してはダメだ」って割り切ってしまいました。でも嘘だとわかっても、その人は会社の中では上司なんですよね。だからそこからの会社生活が苦痛で苦痛で仕方ありませんでした。信用できない人を上司とは思いたくないですからね。

そんな自分には「自分を大きく見せたい」という気持ちがないのか

今日のエモブロは、職歴を詐称していた元上司をけなすことが目的ではありません。というのも、他ならぬぼく自身にも「自分を大きく見せたい」という気持ちがあるのは間違いないですからね。

些細なことから言うと、ぼくの最終学歴は放送大学の大学院です。社会人で学び直しをするときに、授業の質やコスト、そして在宅でも学べる手軽さという点では、放送大学はほぼパーフェクトなんですよ(本当にオススメです)。でもクソバカなぼくは当初「でも、放送大学の大学院を修了したら、最終学歴が『放送大学大学院』になっちゃうのか……」という抵抗がありました。18歳のときに入学した大学のほうが偏差値が高いので、偏差値が高い学校を最終学歴と名乗れないことへの不満があったんですよね。(そもそも放送大学の学部には入試というものがないので偏差値がないから比べようもないし、そのときに行こうと思っていたのは大学院なので、学部の偏差値とかこれっぽっちも関係ないんですけどね)

「偏差値」という対外的にわかりやすい指標で、自分を大きく見せたいという点では、ぼくは職歴を詐称していた元上司と何ら変わりがないわけですよ。もちろんこうしたことだけではなく、ぼくはかなり重度な負けず嫌いです。これも勝つことやなにかに優越することに価値を置いているという点では「自分を大きく見せたい」という虚栄心と大いに関係があるからですね。

根底にある「認められたい」という気持ち

「自分を大きく見せたい」と思う気持ちの背後には、「認められたい」という気持ちがあるというのは想像がつきますよね。もちろん「認められたい」という気持ちを満たすために、努力をして優れた自分を目指すこと自体には問題はありません。しかしあまりにもそれが強くなりすぎると弊害が起きます。より手っ取り早く「認められたい」という気持ちを満たすために嘘をつくようにもなるでしょう。自分より優れている(と思う)人間にはこびへつらい、自分より劣っている(と思う)人間には高圧的に振る舞うようにもなるかもしれませんし、他人との優劣を比較して自信をなくしてしまうかもしれませんし、他者を敵だと見なすようになるかもしれません。いずれにしても周りの社会から孤立をしてしまうきっかけにもなりかねませんからね。

そして「認められたい」気持ちから「自分を大きく見せたい」気持ちへと人の気持ちが動いてしまうのは、学校教育や就活、会社に入っての成果主義などが拍車をかけているようにも思います。成績、偏差値、有名企業か否か、人事評価結果、給与、資格の有無などなど、「認められたい」「自分を大きく見せたい」を具現化するツールが世の中には溢れているからですね。

繰り返しになりますが、「自分を大きく見せたい」という気持ちが強くなりすぎると、社会から孤立をすることになりかねません。幸せから離れていくだけでしょう。そうではなく、偽らざる等身大の自分を知ることからはじめて、等身大の自分を自分で受け入れる。そして等身大の自分を自己開示するということが、実は「認められたい」気持ちを満たし、自分が幸せになる唯一の道ではないかと思っています。

  • B!

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