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完璧主義は、高みへ向かっての努力や向上心の発露ではない

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おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

週末のエモブロです。いま、プレネー・ブラウンの『本当の勇気は「弱さ」を認めること』という本を読んでいるのですが、そこに書いてある「完璧主義」についての考察?がグサグサとぼくに刺さるんですよね。

完璧主義は高みへ向かっての努力や向上心の発露ではない

プレネー・ブラウンの『本当の勇気は「弱さ」を認めること』に書いてあった「完璧主義」の定義を簡単に要約すると

  • 完璧主義は高みへ向かっての努力や向上心の発露ではない。
  • 「完璧にやれば非難されないだろう」「恥をかかないだろう」という思い込みや、「何をどこまでうまく成し遂げたかで自分の価値が決まる」という思い込みからきていることなので、むしろ人からどう思われるかという守りの考え
  • 完璧主義は、失敗や間違いを犯すことへの不安、人の期待に応えられないという不安にとりつかれやすいので、むしろ挑戦意欲を削ぐ
  • 「完璧にやれば恥をかかないだろう」という考えが、そもそも恥の一つの形

みたいなことが書いているんですよ!

『「完璧にやれば恥をかかないだろう」という考えが、そもそも恥の一つの形』っていう一文が白眉ですよね。これ読んでいて震えましたもん(大げさ)。

はい、そうdぼくは「完璧主義」です

ご存知のとおり、ぼくは「完璧主義」です。「完璧主義でした」と過去形でいいたいところですが、たまにまだ「完璧でなければ価値がない」という考えがもたげてきて(というか、油断すると自然にそう思ってしまっている)、これを抑えるのに必死なんですよ。まあ自己弁護をすると「完璧主義はヤバいのでなんとかしなければ」という認識ができているだけでも、ぼくとしては大きな前進だったんですけどね。

「完璧主義」にも様々な形があるんでしょうけど、ぼくの場合は「失敗が怖い」という気持ちがとても強いように思います(まあその気持ちは、多かれ少なかれ誰にでもあるんでしょうけど)。

例えば仕事でも、お客さんから「今村さんが作ったこの資料、ここ、間違えてましたよ」みたいなことを指摘されると、恥ずかしさと同時に怒りみたいなものが湧いてくるんですよね。「おれは間違えてなんかない!!」って。「怒らない自分」を演じるのもまたぼくの完璧主義の発露なので、お客さんの前で狼狽しないようには努めますけど、本当は心中穏やかじゃないんですよね。

ただ、そういうときも昔は、「悪いのはお客さんのほうだ。だって情報を提供してくれなかったのはお客さんのほうだから」と、なぜかお客さんに責任転嫁してました。責任転嫁しないと完璧な自分でいられなくて体裁が悪いから、誰かを悪者にして、自分の正しさに拘泥してたんでしょうね。いまはそこまではなく「あっ、いま、完璧主義が発動している」とある程度は客観視できるようになっていますけど、この完璧主義はぼくの生きづらさの大きな原因だったと思います。

完璧主義の原因を幼少期の親との関係に求めたくなる

完璧主義の原因は、ざっくりいうと、遺伝だという説と、環境だという説があります(まあ心理的な特性はだいたいそうなんですけど)。環境説の場合は、幼少期の親との関係を原因にあげるのが多いように思います(ぼくがたまたま目にする機会が大きいのか、それとも確証バイアスなのかもしれませんけど)。ぼくの幼少期は、両親が不仲でいつも大声でケンカをしていたのですが、そのときに「ぼくがいい子ならば、お母さんとお父さんが仲良くしてくれるはずだ」と脈絡もなく強く思っていた記憶があります。

我ながら健気ですよね……。親は子どもにこんな思いをさせちゃいけませんよね。そういう体験が「いい子であるべき→完璧であるべき」という考え方にやがて変容していき、自分の目指すべき方向性として定着した可能性は濃厚だと思っています。ですからもう40年近く抱えてきた信念なので、そう簡単に捨て去ることはできませんよね。

完璧主義をやめたいですけど、「完璧主義は今すぐ捨て去らなければならない」と思うのも、また完璧主義のひとつの発露のような気がします。だから「完璧主義がたまに発動したって、また次頑張ればいいや」って気持ちで、いまの自分を肯定しようとしています。

自分は完璧ではない。間違えもするし、知らないこともできないことも多い。前向きになれないときもあるし、受け身でいたいときもある――これを肯定してくれるのは、他ならぬ自分しかいませんからね。

  • B!

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