【環境法令解説シリーズ】フロン使用機器の簡易点検を不要にする「常時監視システム」とは

おはようございます！マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

昨年8月、フロン排出抑制法が改正されたことで、常時監視システムが新たな点検手法として認められました。これにより、目視での簡易点検から遠隔監視点検に切り替えることが可能となり、の負担を軽減することが期待されています。

2022年8月22日にフロン排出抑制法改正による常時監視システムによる点検

2015年に施行されたフロン排出抑制法では、空調や冷蔵冷凍庫等のフロンガス漏れを防ぐため、3ヶ月に1回の簡易点検を必須としていました。しかし、大企業などでは、大量の機器を一つずつ目視で点検するという大きな負担がかかっていました。折から現場では高齢化や人手不足が問題となっていて、こうした簡易点検の手間は大きな負担でした。

しかし、2022年の法改正により、遠隔監視システムが新たな点検手法として認められました。これにより、目視での点検から遠隔監視による点検に切り替えることが可能となり、企業の管理者の負担を軽減することが期待されています。

常時監視システムに関する基準

遠隔監視が可能となる常時監視システムには、以下の基準があります。

状態値を能動的に計測することが基準となっているので、単に漏洩時にアラームがあがるようなものは対象にはなりそうにありませんね。

各メーカーが法改正に適用する機種を明示しているので、メーカーに問い合わせた上で、適用機種を導入するという流れになります。