ものづくり経営革新等支援機関

EUのAI規制法案"EU AI Act" 2024/5/14時点での最新情報

https://imamura-net.com

おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

EUのAI規制法案である"EU AI Act"に関して、5/14時点での最新情報を、かいつまんでお伝えします。今回はAIパクトの開始に関する記事です(情報源は、The EU AI Act Newsletter #52です)。

「AIパクト」とは

AIパクトとは、欧州で作られた新しい法律"EU AI Act"(AI法)に備えるための活動です。

EU AI法は、2024年3月に採択されましたが、法律の完全適用は約2年後を予定されています。それまでの間、EU AI法による規制の対象となる事業者が、この新しいAI法に早めに備えるようにするための活動が「AIパクト」です。

EUの公式な説明によると、AIパクトは、2つの柱(部分)に分かれています。

柱1:知識の共有と学び合い

柱1では、AIパクトに参加する会社や組織が集まり、お互いの経験や知識を共有します。AIを使うときにどうしたら安全で安心かをみんなで話し合ったり、教え合ったりします。AI法のことをもっと知るためのワークショップも行われます。

柱2:早めの準備と約束

柱2では、AIを使う会社が新しいAI法に早めに従うための準備をします。会社は、自分たちがどんな準備をしているのかをみんなに公開して、他の人たちもそれを見て学べるようにします。会社は、自分たちがどんな行動をするかを約束し、それを定期的に報告します。

https://digital-strategy.ec.europa.eu/en/policies/ai-pact#:~:text=The%20AI%20Pact%20encourages%20and,implementation%20of%20AI%20Act%20measures.

AI Pactの実施スケジュール

AI Pactの実施スケジュールもEU公式から公開されています。

https://digital-strategy.ec.europa.eu/en/policies/ai-pact#:~:text=The%20AI%20Pact%20encourages%20and,implementation%20of%20AI%20Act%20measures.

柱1(事業者間の情報交換)がこの5月6日から開始をされているようです。

事業者は、情報交換の内容を定期的にEUへ報告することが求められています。そしてこれら報告は一般に公開されることにもなっているようです。

  • B!

最近の人気記事

1

おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。 国際標準化機構(ISO)は、現行のISO9001:2015(品質マネジメントシステム規格I)を改訂する準備を進めているようです。現在の ...

2

おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。 2024年2月、ISO(国際標準化機構)は、マネジメントシステム規格に「気候変動への配慮」を盛り込む形で規格の一部を改定しました。今回 ...

3

おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。 5Sの考え方がISO9001や14001の運用に役立つことがあります。その逆もあって、ISOの仕組みが5S活動に役立つこともあるんです ...