おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
まもなく公募が始まると見込まれる平成29年度補正ものづくり・商業・サービス経営力向上補助金2次公募ですが、気になるのはどのくらいの採択率、採択企業数であるかということですね。競争率が高いと採択の可能性が遠のきますもんね。過去のデータをもとに、予測をしてみました。
この予測は、過去の公募データに基づく予測です。実際の採択率はこの通りにならない可能性は十分に考えられます。当サイトの情報に全面的に依拠して判断を下すことはお控えください。また、当サイトを利用したことにより、利用者の皆様に生じたいかなる損害についても責任を負いません。
日刊工業新聞の予測
6月29日の日刊工業新聞記事によると、平成29年度補正でのものづくり補助金の採択数は、1次公募と2次公募をあわせて1万2000件に達するという可能性を指摘しました。
採択状況の内訳をみると、企業間データ活用型は266件の申請に対して採択が122件。一般型は1万2089件の申請に対し7289件、小規模型は4920件の申請に対し2107件を採択した。予定する2次公募と合わせ、最終的な採択数は計1万2000件に達する可能性もある。1次公募で不採択になっても申請内容を改善すれば、2次公募に申請できる。
1次公募の採択数が9,518社ですから、ここから差引をすると、2次公募の採択数は2,482社程度だ、というのが日刊工業新聞の見立てですね。
過去のデータを見る
過去5年間にわたってものづくり補助金の公募は行われていますが、そのデータを見てみましょう。
毎年、予算額や補助額も微妙に異なるのですが、平成29年度と比較的条件が似ているのが平成26年度の公募ですね。類似点として挙げられるのは下記の3点です。
- 予算総額が1,000億円程度
- 一般型の補助上限額が1,000万円
- 小規模型の募集類型があり、補助上限額が500~700万円
このような条件のもと、平成26年度では採択数が1次公募と2次公募をあわせて13,134者でした。日刊工業新聞の予測である12,000者と近い数字ですね。
予測:2次公募の採択数は2,500者~3,500者程度ではないか
というわけで当社では、日刊工業新聞の見立てと平成26年度の実績から、2次公募の採択数は2,500者~3,500者程度ではないかと予測をします。
予測:2次公募の応募数は9,000者~12,000者程度ではないか
過去のデータから、公募期間と応募総数は、下記の図のとおり、ある程度相関することがわかっています。公募期間xがわかれば、応募総数は回帰直線 y=203.93x + 3056.1で予測できます。
過去の公募での公募日数はどうだったでしょうか?過去のデータを見ると、2次公募の日数は30日~47日の間にありますね。この日数を、上記の回帰直線に代入してみましょう。
公募期間30日の場合……推定応募数 9,174者
公募期間47日の場合……推定応募数 12,641者
という感じになるでしょうか。
予測:2次公募の採択率は19.8%~38.2%の間ではないか
上記のパータンにもとづいて、平成29年度補正ものづくり・商業・サービス経営力向上補助金2次公募の採択率を予測します。
当社の予測としては、ベストケースシナリオで採択率38.2%、ワーストケースシナリオで19.8%と推測します。いずれにせよ、1次公募より狭き門になるのは確実でしょうね。