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令和2年(2020年)度第2次補正予算案 経済産業省関連の個人事業主・中小企業が活用できる施策の概要・まとめ

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おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

5月27日、政府は第2次補正予算案を閣議決定しました。経済産業省関連の予算のうち、個人事業主・中小企業が活用できる施策をまとめました。

ご注意!

  • 現時点では、これらの制度はまだ申し込みできません。具体的にはまだ何も決まっていません。この記事にある条件も変更になる可能性があります。詳細が明確になるのは、補正予算が成立する6月中旬以降てと思われます。

動画でも紹介しています(無料・登録不要)

5月27日、令和2年度第2次補正予算が閣議決定されました。そのうち、経済産業省関係の予算で、中小企業施策に関するものを5分で紹介します。

日本政策金融公庫等による資金繰り支援(実質無利子・無担保・既往債務借款)5兆5,683億円

これは今でも受け付けている、政府系金融機関(日本政策金融公庫、商工中金)の低利融資、無利子・無担保融資の補充ですね。
何度借りても大丈夫なの?
審査が通る限りは大丈夫だと思うよ。ただ、借入を繰り返していると、自己資本比率が下がり、将来的に借入をすることが難しくなるので悩みどころだね。
そういう場合はどうしたらいいの?
この2次補正予算で「資本性資金の供給」というのがあって、具体的には劣後ローンで借入をするという方法があるよ。詳しくは後で説明するね。

民間金融機関を通じた資金繰り支援(保証料ゼロ、実質無利子化、借換保証)3兆2,375億円

これも既に受付を行っている、民間金融機関による無利子・無担保融資の補充ですね。これは保証協会の保証が必要です。
信用保証協会の審査も通りやすくなっていると(当社の周りだけかもしれませんが)聞きますので、取引のある金融機関に相談してくださいね。

中小企業向け資本性資金供給・資本増強支援事業 1兆2,442億円

これが「資本性資金の注入」というもので、具体的には劣後ローンや優先株等の引き受けによる出資だね。借入を続けると自己資本比率が下がってしまうので、そうならないように資本性資金(借入金ではあるけれども、純資産としてみなすことのできる資金)を低利で供給するというものだね。
詳しくは下記の記事も参考にしてくださいね。
参考リンク
【第2次補正予算】中小企業等向け資金繰り支援策「資本性資金の投入」(劣後ローン・優先株)とは

おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。 5月14日、安倍首相は記者会見を行い、第2次補正予算において「資本性資金の投入」を図ることに言及しました。この「資本性資金の投入」とは ...

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持続化給付金 1兆9,400億円

これも今受付をしている「持続化給付金」の補充ですね。
そうだね。今受け付けている持続化給付金の対象外となっている企業・個人事業主・フリーランスに対する救済措置が講じられます。また、持続化給付金の当初の予算も尽きそうなので、その補充という意味もありそうだね。
今受け付けている持続化給付金の対象外で、この度救済されるのって、どういう企業・人?
①確定申告を雑所得・給与所得として申告した個人事業主・フリーランス、②今年1~3月に創業した人、③宗教法人、などだと言われているよ。詳しくは下記の記事を見てね。
参考リンク
2次補正予算案閣議決定 持続化給付金約2兆円積み増し。何が拡充する?

sおはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。 昨日政府は、新型コロナウイルス感染症に対する経済対策として、2020年度第2次補正予算案を閣議決定しました。今年の新規創業者や、雑収 ...

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家賃支援給付金

これはよくテレビでもやっているやつだね。家賃を最大600万円補助するという。
そうだけど、法人と個人事業主とでは最大額が異なるし、最大額を受けられるのも複数店舗を経営している企業・個人など条件がつくはずだよ。この資料には書いていないけど。
でも家賃の問題は申告なので、早くしてほしいよね。
報道によると、6月中旬から受付開始で、給付は7月になるようだね。時間がかかる見込みなので、融資や自治体の家賃補助などと組み合わせてなんとか乗り切って欲しいですね。
参考リンク
中小月50万円、個人月25万円「特別家賃支援給付金」対象は?条件は?いつから給付?

おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。 与党は5月8日、「テナントの事業継続のための家賃補助スキーム」を安倍首相に提言しました。これに基づいて、6月に成立予定の第2次補正予算 ...

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参考リンク
【続報】「特別家賃支援給付金」上限を引き上げ 特例措置として最大600万円給付 首相言及

おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村です。 5月25日、安倍首相が記者会見を行い「最大600万円の給付金制度を新たに創設」すると述べました。これまでの報道では、家賃支援の給付額は最大 ...

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中小企業生産性革命推進事業による事業再開支援 1,000億円

これまで毎年、お決まりのように公募されていた補助金制度(ものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金、IT導入補助金)があるんだけど、それにコロナ対策特別枠というのが4月に設けられたんだ。その特別枠をさらに拡充するということのようだね。
具体的には何が拡充されるの?
補助率のアップがひとつで、もう一つは感染防止対策費として50万円が積み増しされるようだね。ただし内閣官房が発表した81業種の感染拡大予防ガイドラインにそった取り組みで、決められたモノに対する出費でなければ50万円はもらえないので、条件に気をつけてね。
参考リンク
中小企業生産性革命推進事業「事業再開支援パッケージ」の内容を読む

おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。 昨日、中小機構は、中小企業生産性革命推進事業(ものづくり補助金、持続化補助金、IT 導入補助金)の拡充を発表しました。中小・小規模事業 ...

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感染症対策関連物質生産設備補助事業 22.1億円

これは従来の制度の拡充ではなく、新しい制度のようだね。
そうだね。具体的には抗原検査機器とN95マスク生産をする企業の設備導入を補助するというもののようだね。
抗原検査機器って何?
検体を採取してから約30分で陽性・陰性を判定できる医療機器のことのようだね。5月13日にCOVID-19に対する国内初の抗原検査キット「エスプライン SARS-CoV-2」が承認・保険収載されたので、まさにそのキットか、もしくは今後承認されるものの生産設備導入が対象なんだろうね。
上の資料を読むと「國からの増産要請等に応じて」って書いているので、そういう要請がないと申請できないのかもね。

各施策の最新情報はどうやって入手したらよい?

最新の情報は必ず各省庁のホームページで確認してね。
中小企業庁

経済産業省

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