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ISO14001:2015 10.3 環境における継続的改善とはなにか(2)

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おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

ISO14001:2015 各解説シリーズ、ついに最終回です。最終回は、箇条10.3「継続的改善」について解説をします。規格がいう「継続的改善」とはいったい何なのか?を解説します。(全2回の2回目)

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ISO14001:2015 10.3 環境における継続的改善とはなにか(1)

おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。 ISO14001:2015 各解説シリーズ、ついに最終回です。最終回は、箇条10.3「継続的改善」について解説をします。規格がいう「継 ...

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箇条10.3の規格要求事項

それでは箇条10.3の規格要求事項を解説します。箇条10.3は分量も少なくてシンプルです。具体的にこうしなさいという要求事項というよりも、全体的・一般的に「継続的改善をしなさい」とざっくり求めている要求事項と言ってよいでしょう。

最初の文章は、何を継続的に改善しないといけないのか、ということを述べています。それは、環境マネジメントシステムの適切性、妥当性、有効性の3つですね。

環境マネジメントシステムの適切性、妥当性、有効性とは

適切性、妥当性、有効性といっても、なんだかあいまいな言葉で、具体的に何を指しているのかがわかりにくいですね。言葉の意味を解説しましょう。

わかりやすくいうと、適切性というのは、組織の規模や目的、事業の内容に応じたマネジメントシステムになっているということと言えます。過度に重たい仕組みを作っているような場合は、適切とはいえません。

また妥当性というのは、意図した成果(パフォーマンスの向上や目標の達成)のために、十分な取組ができていることです。まだやれることはあるのにやっていない・何かが足りない、という状態だと妥当性があるとはいえません。

そして最後、有効性というのは、意図した成果(パフォーマンス向上や目標の達成)を実現できていることですね。やってはいるけれども成果が上がっていない、というケースは有効性がない、ということです。このような懸念がある場合は、継続的に改善をしなさい、と言っているわけですね。

ISO14001規格解説シリーズはこれにて全て終了です

というわけで、箇条10.3「継続的改善」について解説をしましたがいかがだったでしょうか。

これでISO14001規格解説シリーズは全て終了です。お付き合いいただきありがとうございました。とてもたくさんの方に見ていただいたとはお世辞にもいえないくらいのPV数ですが、それでも定期的に見てくださっているかたがいるというのは、私も存じておりました。

こんなマイナーな記事にお付き合いいただいたことを感謝いたします。みなさんがたにご覧いただけていなければ、きっと途中で挫折したと思います。本当にありがとうございました。

ISOの規格要求事項の解説はこれで終了ですが、運用レベルを高めていくためのコツみたいなことは、これからも動画・記事にしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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