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9時5時はもう古い?1日3時間労働のススメ?

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おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

多くの人々にとって、時間と成果は比例すると考えがちかもしれません。ところが最新の研究によると、どうも私たちが常識だと思っている労働時間(9時から始業する8時間労働)は、働きすぎではないかということが見えてきたそうです。

英国の調査によると、8時間の勤務時間のうち、実際の「労働」時間は3時間足らず

2016年、英国のオフィスワーカー1,989人に対して「1日のうち、生産的に働いているのはどのくらいの時間ですが?」と質問をしたところ、その平均時間は2時間53分であったそうです。それ以外の時間は何をしているかというと、何かを食べたり、ネットを閲覧したり、仕事以外の話題を同僚としたり……という時間に費やしていたのだそうです。

これを読んで「英国人は怠け者だなあ」と思うでしょうか。私たちは、集中力を欠いたまま長い間仕事をしても効果は上がらない、ということを経験上理解しています。ですので日本人であっても、ついつい手を止めてしまう心当たりはあるでしょう。資料を作りながらも、ついコーヒーを淹れにいったり、トイレに立ったりというのは、誰しも思い当たることでしょう。会議だってそうです。会議の時間中も終始生産的な議論をしているわけじゃなく、脱線や雑談なんかが自然に起きるものです。

僕もさきほど、昼食後に眠くなったので、ちょっと横になってひと眠りしたところですし?、日本人だろうが英国人だろうが、多少の差はあるでしょうが、似たような結果になるんじゃないでしょうかね?

15分の集中を積み重ねたほうが成果が高いという研究も

通信教育大手のベネッセコーポレーションの協力のもと、東京大学の池谷裕二教授が研究した成果によると、60分学習を1回やるよりも、15分学習を休憩を挟んで3回やるほうが(つまり45分学習)、学習の定着に効果的だということがわかったそうです。つまり、長時間何かを行うよりも、短時間に集中して行うことを積み上げるほうが、成果が高い可能性があるということです。

時短に取り組む海外企業

このようなことを経験則的にわかっている経営者も世界にはいるようです。オンライン研修を提供しているThreehouse社のCEOであるRyan Carsonは、2006年から週32時間労働、週4日勤務を実施しているそうです。それでも、従業員は時短前の給与を維持できているというのですから、生産性は高まっていると言えますよね。Ryan Carsonは、「仕事の時間が減って、家族との時間、遊びの時間などをひっくるめて、人生のバランスがよくなったことが効いたのではないか」という話もしています。

米国のAmazon社の例です。Amazon社でも、2016年9月から週30時間の労働時間の実験を開始しているそうです。実験では、数十人の従業員が、週30時間で働いているのですが、通常の給与の75%は保証されているそうです。この実験は継続中であり、どの程度生産性や生活の質が変化したのかというデータはまだ公表されていないのですが、世界の企業でこのような実験が行われているというのは注目に値しますね。

「勤務時間」に縛られない僕の働き方

実はこういった世界の企業の動きに、ちょっぴり興味を持っている僕なのですが、僕も仕事をするときは勤務時間には縛られないようにしています。朝は4時ごろから仕事をすることがありますが、子どもや妻が起きてくる6時くらいにはいったん仕事を中止し、食事の用意や朝のトイレ掃除をします。その後、子どもを保育園に送り届けた後、10時くらいまで仕事をしますが、仕事に行き詰ったらテレビを見たり、映画を見たり、ちょっとジョギングしたりと、かなり自由にやっています。食後の昼寝は、ほぼルーティンになっていますしね。

さすがに3時間労働で、従来と同じパフォーマンスを出す自信はないのですが、こういう細切れの、休み休みの仕事のやり方でも、何とかなっているというのが実情です。せっかくフリーになったのですから、自分の生活や感情、気分と調和しながら働きたいものです。

  • B!

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