おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
先週末、仕事で使っている携帯電話を、MVNOからY!mobileにMNPしました。MVNOのアプリ経由通話が使いづらかったからなのですが……。MVNOとの契約は3カ月という短命に終わってしまいました?
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MVNOの通話アプリを使った通話は使いにくい
まあOS(iOSかAndroidか)によっても異なりますし、MVNOによっても、個人の用途や頻度によっても異なるので一概に言えませんが、僕にとってはMVNOの通話アプリを使った「10分かけ放題」適用通話はとても使いにくいものでした。一例を挙げると……
ココが使いにくい
- 着信履歴から折り返し電話をする場合は、着信履歴で番号をコピーしたうえ、MVNOの通話アプリを開き、そこにペーストして電話をかける手間がある(そうしないと10分かけ放題の適用対象にならない)
- ブラウザで調べた番号に電話をするときも、コピー&ペーストが必要。ワンクリックで発信すると10分かけ放題の対象にならない
- ブラウザで調べた番号に電話をするときの電話番号コピーも、長押しだけではできない(工夫が必要)
- そもそも通話アプリが2つあるのが受け入れがたい(これは使いにくさとは関係ないですね……)
取引先との連絡も、SNS経由というのが増えてはきていますが、製造業の年配経営者を多く取引先にもつ僕としては、まだまだ音声通話は主要なコミュニケーションの一つなのです。
そもそもなぜ通話アプリを使わないと「10分かけ放題」の対象にならないのか
そもそもなぜ通話アプリを使わないと「10分かけ放題」の対象通話とならないのでしょうか。最新のネットワーク事情には精通はしていませんが、ちょっと簡単に説明したいと思います(これでも一応、昔は通信事業者で働いていました?)
私たち利用者は「アプリ経由」だと思っていますが、アプリは単にプリフィックスを付与しているだけです。プリフィックスとは、0063とか006751などの番号を、通常の電話番号(03や06、090などから始まる番号)の前につけて発信するための番号なのですが、この番号がついているかどうかで「10分かけ放題」対象通話かどうかを識別しています。
「10分かけ放題」対象となるプリフィックスには2種類あります。ひとつは第三者課金サービスを経由するためのプリフィックスです。mineoだと006751ですね。これは国内の交換電話網を経由しているようですが、この番号を付与してかけた通話は(ユーザーによらず)一括大口割引が適用されているはずです。それを個別のユーザーごとに課金している、という仕組みだと思われます。
もうひとつは海外の交換電話網を経由するためのプリフィックスです。mineoだと0063ですね。日本国内から発信して日本国内に着信するのに海外を経由するの?と思われるかもしれませんが、海外から日本に着信するほうが、通信原価としては安いのです。今はどうかわかりませんが、僕が通信業界で現役の時(10年以上前)は日本の固定電話に対する国際着信料金は、1分あたり1セント強(1.2円程度)でした。携帯電話への着信も、1分10円くらいだったと思います。ただし海外経由だと、通話音質が(国内で完結する通話と比べて)悪い上、番号通知ができない場合があります。実際に0063だと、日本国内の固定電話への着信は発信者番号が通知されません。これはキャリア側で発信者番号をそぎ落としているからだと思います。
こうやって安いルートを経由して電話をかけるようにしているので「10分かけ放題」というサービスが成り立っているのですね。
アプリを使わずにプリフィックスだけを付与するという選択肢もあるが……
この仕組みがわかっていれば、アプリを使わずにプリフィックスだけを付与するだけで「10分かけ放題」の対象になることがわかります。
しかしいちいちプリフィックスを手入力のは手間です。電話帳登録している電話番号に、一律でプリフィックスをつけるというアプリもあります。これだとアプリを使わなくても、標準の電話アプリで「10分かけ放題通話」を、ある程度簡単にかけることができます。でも、ブラウザで調べた電話番号をコピペする必要性は相変わらずあって、キャリアのかけ放題プランと同等の使い勝手とはいかないんですよね。
アプリなしで「10分かけ放題」ができるY!mobile
いろいろ調べましたが、3大キャリア以外で、アプリなしで「10分かけ放題」サービスがあるのはY!mobileだけなんですよね。(僕調べ。漏れはあるかもしれません?)。UQ mobileもアプリなしの「5分かけ放題」というサービスがあるのですが、仕事で電話を多用する僕としては5分じゃちょっと短すぎます。
かけ放題ならば3大キャリアのサービスが一番いいのですが、データ通信の使用料があほらしくなるくらい高すぎるので、適度な通信料金と通話の使い勝手の面から見ると、Y!mobileが最適でした。
MVNOのアプリ経由でもやっていけるかな……と思っていましたが、どうやら自分の見積もりが甘かったようです。
ところでY!mobileは僕の古巣でもあります。Y!mobileの前身であるイー・アクセスで、2000年から2002年まで働いていました。あまり良い思い出のない会社で、そこだけが抵抗ありましたが?、まあもう20年近く前の話ですからね。20年ぶりの古巣のサービスを堪能したいと思います?