おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
EUのAI規制法である”EU AI Act”に関して、7/21時点での最新情報を、かいつまんでお伝えします。(情報源は、The EU AI Act Newsletter #82です)。
汎用AI行動規範の公表
欧州委員会は2025年7月10日、汎用AI(GPAI)モデルの安全性、透明性、著作権に関するAI法の義務遵守を産業界が円滑に行えるよう、自主的な「行動規範」を公開しました。この規範は、独立した専門家が多様な関係者と協力して策定したものです。この規範を自主的に採用したAIモデル提供者は、事務負担を減らしつつ、AI法への準拠を証明し、より高い法的確実性を得ることができます。
AIオフィス、行動規範への署名を呼びかけ
EUのAIオフィスは、汎用AIモデルの提供者に対し、「汎用AI行動規範」への署名を呼びかけています。署名者は、AI法の義務が発効する前日の2025年8月1日に公表されます。署名することで、提供者は規範を遵守する意思を示し、AI法への対応を効率化できます。
汎用AIモデル提供者向けガイドラインを公表
欧州委員会は、2025年8月2日に発効するAI法の義務について、汎用AIモデル提供者を支援するためのガイドラインを発表しました。このガイドラインは、AIのバリューチェーン全体に法的確実性をもたらし、行動規範を補完するものです。ガイドラインでは、汎用AIモデルの定義、提供者の範囲、オープンソースモデルの免除条件、システミックリスクを伴う高度なモデルの義務などが明確化されています。
AI法諮問フォーラムへの参加者を募集開始
欧州委員会は、AI法の「諮問フォーラム」への参加者募集を開始しました。市民社会、学界、産業界、中小企業、スタートアップなどの関係者を招待し、AI規制の責任ある実施に貢献してもらうことを目的としています。このフォーラムは、標準化や実施上の課題など、AI法に関する幅広い技術的専門知識を提供します。応募締め切りは2025年9月14日です。
AIオフィス、900万ユーロの汎用AI安全性に関する入札を開始
EUのAIオフィスは、AI法の執行を技術的に支援するため、900万ユーロ(約15億円)規模の入札公募を開始しました。これは、汎用AIモデルがもたらすシステミックリスクをEUレベルで評価・監視する能力を強化するためのものです。入札は、CBRN(化学・生物・放射性物質・核)リスクやサイバー攻撃リスクなど6つの分野に分かれており、提案の締め切りは2025年8月25日です。
