おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
8月13日、大手第三者認証機関のSGSは、当社のWebサイトで、ISO 14001:2026の改訂予定と、主な改訂点を公表しました。解説します。
SGS “ISO 14001:2026 – Key Updates and Transition Guidance”
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ISO 14001:2026 想定変更点 7. 支援(Support)
- 用語の変更:すべてのEMSの文書は「文書化された情報として利用可能」と表現される
- コミュニケーションは、従業員が継続的な改善に貢献できるように支援する必要がある
- 具体的対応:コミュニケーションのプロセスを見直す必要があるかも?
「従業員が継続的な改善に貢献できるように支援」というのは、ISO50001(エネルギーマネジメントシステム)の箇条7.4にもあった要求事項です。このように他の規格との統一が図られるのでしょう。
ISO 14001:2026 想定変更点 8. 運用(Operation)
- 「外部委託プロセス」は現在「外部から提供されるプロセス、製品、またはサービス」と称される
- 運用管理はサプライヤーおよびパートナーにまで及ぶ必要があります
- 緊急事態の計画はリスク計画と一致する必要があります(条項6.1.2)
- 具体的対応:サプライヤー管理と緊急事態を見直す必要があるかも
「運用管理はサプライヤーおよびパートナーにまで及ぶ必要」というのは、ライフサイクルを意識した運用を強調するというこの度の改訂の流れを受けてのものだと思います。今までの規格もそのようになっていたはずなので、これは変更というより、規格の意図を強調する狙いがあると思います。
緊急事態の計画(おそらく8.2 a)は、リスク計画(6.1.4)と一致するというのは、ちょっと注意が必要でしょうね。現行の規格でははっきりと明記されてはいませんでしたが、この表現になるということは、多くの企業で確認や見直しが必要となるポイントだと思います。
ISO 14001:2026 想定変更点 9. パフォーマンス評価(Performance Evaluation)
- 環境パフォーマンスと環境マネジメントシステム(EMS)の有効性を評価する明確な要件
- 内部監査では、範囲と基準に加え、目的を明確に定義する必要があります
- マネジメントレビューは、入力、プロセス、結果の3つのサブ条項に再編成されます
- 具体的対応:内部監査とマネジメントレビューのプロセスを見直す必要があるかも?
「環境パフォーマンス及び環境マネジメントシステムの有効性を評価」というのは現行の規格にもはっきり書いているはずなんですけど、何が変わるんだろう?
また、内部監査で「目的を明確に定義」というのもちょっとよくわかりませんね。要求事項や順守義務への適合性や有効性を評価することが一般的な内部監査の目的だとも思いますが、わざわざそれを明確にする意味がどこにあるのでしょうかね。(内部監査が多くの企業で有効に機能していないので、規格にその目的をはっきり書く、ということでしょうか)
ISO 14001:2026 想定変更点 10. 改善(Improvement)
- 条項10.1を削除 – その内容は10.2および10.3に統合される
- 不適合と是正措置に対する、より構造化されたアプローチ
- 条項9の評価と継続的改善との関連性を明確に
- 具体的対応:根本原因分析と改善状況の追跡(有効性の確認?)を強化する必要があるかも
10.2の不適合及び是正処置の進め方に修正が入るようですね。基本的な流れは変わらないとは思いますが、ここも注意が必要だと思います。
ISO14001規格の変化点は審査でも必ず問われると意識することが重要
最終的にこれらの改訂ポイントがどうなるのかは、FDISや国際規格が発行されるまでは確定しませんが、変化点は審査でも必ず問われると意識することが重要です。
例えば「緊急事態の計画はリスク計画と一致する必要」という要求事項が最終的に採用となった場合は、審査で「緊急事態の計画はリスク計画と一致していますか?確認させてください」と150%求められると思います。ですので、その審査での求めに対して説明ができるように準備しておく必要がありますね。

