おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
8月18日、大手第三者認証機関のSGSは、当社のWebサイトで、ISO 9001:2026の改訂予定と、主な改訂点を公表しました。解説します。
SGS “ISO 9001:2026 – Key Updates and Transition Guidance”
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ISO 9001:2026 想定変更点 6. 計画(Planning)
リスクと機会は、より明確な別個の箇条に再構成される可能性があるとのことです。ISO14001の改訂でもここに手が加えられる予定ですが、リスク・機会の扱い方について、規格間の統一が図られるのだと思われます(ISO14001の改訂内容と同じく、単なる整理にとどまり、要求事項の追加まではないのではないかと思われます)。
また、リスクと機会は、附属書Aでさらに明確化される予定だそうです。要求事項の追加や変更はなさそうですが、これまでリスクや機会への取り組みを誤解していなかったか、足りない点がなかったかは、自己点検をしたほうがよさそうですね。
ISO 9001:2026 想定変更点 7. 支援(Support)
SGSの情報によると、箇条7では実質的な要件の変更はほとんどないようです。ただ、7.3「認識」では、箇条5で新たに要求される品質文化や倫理的行動に対する認識を持つことも要求されるかもしれませんね。
なお、ISO14001の改訂では、箇条7.5の文書化された情報の名称(表現)が変わるようなので、ISO9001でも同じように変わるかもしれません。
ISO 9001:2026 想定変更点 8. 運用(Operation)
SGSの情報では、箇条8も、用語や箇条のレイアウトは修正される可能性があるものの、変更は最小限になる、と予想しています。箇条8は、主に現場での運用に関する要求事項です。日々現場で行われることにはそれほど大きな変更は必要ないのかもしれませんが、ここで変更がないということは、現場レベルで規格の変更に対応しないといけないことはかなり限定されそうですね。
箇条間で似たようなことを言っている部分を明確に分けたり、説明が不十分なところを明確にしたりしてほしいですね。
ISO 9001:2026 想定変更点 9. パフォーマンス評価運用(Performance Evaluation)
ここも2015年版とほぼ一緒だそうです。(ほとんど変わってないですよね)
ISO 9001:2026 想定変更点 10. 改善(Improvement)
継続的改善に関する追加ガイダンスが組み込まれ、特に箇条5のリーダーシップに関連しているそうです。
ISO14001の改訂版では、箇条10.1が削除される(内容は10.2および10.3に統合される)上、不適合と是正措置に対するアプローチが少し見直されるそうです。ISO9001でも同じようになる可能性はありそうです。
ISO9001規格の変化点は審査でも必ず問われると意識することが重要
最終的にこれらの改訂ポイントがどうなるのかは、FDISや国際規格が発行されるまでは確定しませんが、変化点は審査でも必ず問われると意識することが重要です。
例えば箇条5で「倫理的行動に重点」を置かれるようになった場合、審査では「倫理的行動をするためにどのようなことをしていますか?確認させてください」と問われるでしょう。そうした求めに対して説明ができるように準備しておく必要がありますね。

