「謙虚なリーダー」ほど組織の生産性があがる?

おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。

東京大学が「謙虚なリーダーのもとで心理的安全性が高まりメンバーが本領発揮しやすくなる」という研究成果を発表しました。これによると、リーダーが謙虚だと、従業員の仕事へのコミットメント、ポジティブな感情、そしてパフォーマンスが向上するとされています。どういうことでしょうか?

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東京大学「謙虚なリーダーのもとで心理的安全性が高まりメンバーが本領発揮しやすくなる」

「謙虚さ」が「良い雰囲気」をつくり、会社の力になる

 

この研究によると、リーダーの「謙虚さ」が、チームの「心理的安全性」という土壌を育み、結果として社員が元気を取り戻し、イキイキと働けるようになる(そしてパフォーマンス、つまり実績結果が向上する)という流れです。

ポイントは、リーダーの謙虚さが、ダイレクトにパフォーマンス向上に働きかけるわけではない、という点です。その効果は、「心理的安全性」という”クッション”が間に挟まれています。「心理的安全性」とは、簡単に言えば、「このチームなら、どんな意見を言っても大丈夫」「失敗しても責められない」と、メンバーみんなが心から安心できている状態のことですね。近年ではこの「心理的安全性」が、組織の生産性を高めることに大いに関連するパラメーターではないか、とよく言われています。

謙虚さというのは、一般的には、人の意見に耳を傾け、自分が間違ったのであればそれを認め、そして手柄を自分のものにせず、チームやチームメンバーの成功を素直に喜ぶ、というような感じでしょうか。そうした謙虚なリーダーといっしょに働いている部下は「ここでなら、安心して働けるな」「失敗をしても責められることはないから、チャレンジしよう」という気持ちになる……かもしれません(もちろん、その本人のキャラクターの問題もありますけどね)。そうしてこの安心感が、社員一人ひとりの本来の力を引き出し、チーム全体のパフォーマンス向上へとつながっていく、というわけですね。

なぜ「謙虚なリーダー」がよいのか

一般的にリーダーとは、ある経験や実績のある人であり、かつ、先頭に立ちメンバーを引っ張っていく人である、と理解をされることが多いですね。そうした人は確かにリーダーシップがあると評価されるのですが、この複雑で多様で、変化の早い社会においては、一人のリーダーが全てを決め、引っ張り、結果を出すというのは、昔に比べると相当困難です。現場にいるメンバーは、それを肌感覚でわかっているからこそ、先頭に立ち引っ張るリーダー(しかし失敗の可能性も高い)では説得力がないのかもしれません。今の時代は、カリスマ型のリーダーシップだけが正解の時代ではない、というのは間違いがないことだと思います。

具体的にどうすればいいのか?

ここからはぼくの勝手な想像になりますが、これからのリーダーは、短期的な業績や指示の的確さだけでなく、「メンバーの話をどれだけ楽しそうに聞いているか」「チームに失敗を恐れない空気を作れているか」といった姿勢も重要だと思います。

経営者や管理職自身が、自分の失敗談を話したり、社員の小さな頑張りを褒めたり、現場の声に真剣に耳を傾けたりするその姿をメンバーに見せるのです。それが、心理的安全性の高い組織文化を作ることに繋がりそうですね。

この記事を書いた人
代表取締役 今村 敦剛

中小企業診断士/審査員(ISO9001, 14001, 45001)/日本心理学会認定心理士