おはようございます!マネジメントオフィスいまむらの今村敦剛です。
ISOに関わっている人は「マネジメントシステム」という言葉をよく耳にすると思います。でも「マネジメントシステム」って、結構理解しづらい考え方なんですが、この複雑な概念をわかりやすく説明していきます。
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「システム」とはそもそもなにか
突然ですが、システムキッチンってありますよね。あれ、なんで「システム」っていう言葉がついているか、ご存知ですか?
システムキッチンというのは、ビルトインコンロや調理台、シンク、収納、レンジフードなどが一体となっていて、さらには一枚板の天板(てんばん)で繋がっているキッチンのことです。継ぎ目や段差がなく、すべてが一体となったキッチンのことですね。
一方、システムキッチンではないキッチンは、セクショナルキッチンといって、コンロやシンク、キャビネなどがパートごとに独立しているキッチンのことを言います。昭和の家庭の台所みたいなのがセクショナルキッチンだとイメージしてください。
このように「システム」というのは、いろいろな部分が一緒に働いて、大きな一つの仕事をするためにまとまっているもののことを言います。システムキッチンも、料理という、大きな一つの仕事をするために、必要なパーツが、全て一体となって繋がっているものなんですね。
「マネジメントシステム」はどの会社にもすでに存在するもの
マネジメントシステムも、システムキッチンと同じように考える事ができます。マネジメントシステムとは、経営において、いろいろな仕事や業務、作業、仕事が互いに関連しあって、大きな一つの仕事をするためのまとまりのことを言います。
会社の仕事や業務、作業は、バラバラに行われているわけではなく、お客様のため、社会のため、自分たちのためという大きな目的を果たすために、お互いが関連しあっていますよね。この仕事や業務、作業をひっくるめたものが「マネジメントシステム」です。ですので「マネジメントシステム」は、どの会社にもすでに存在するものです。
ただ、この「マネジメントシステム」は、会社によって様々ですし、地域性やお国柄もあります。それを放っておくと、新しい取引を始めるときに、この会社はどういうマネジメントシステムなのだろう?と一から確認しないといけなくなって、大変面倒くさいことになります。そこで、ISOという機関が「マネジメントシステムのお手本のようなもの」を作っているわけですね。そのお手本に従っていれば、この会社はどういうマネジメントシステムを持っているのかが、すぐわかるからです。
次回は、ISOが定めている「マネジメントシステムのお手本」とはどういうものかを解説します。